パナソニック モバイルコミュニケーションズ(株)製の『P903iTV』は、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモより2月23日に発売されたFOMA携帯電話機だ。“パナ”のワンセグとしては、2006年3月3日に発売された『P901iTV』に続く2機種目となる。最大の注目は、従来より大幅に向上したワンセグ受信機能。今回は、進化したワンセグの魅力を掘り下げたい。
P903iTVの従来からの主な改良点をまとめると以下のようになる。
- 受信感度が格段に良くなった
- 受信方式が従来の外付けイヤホンアンテナと収納ホイップアンテナの選択式から、内蔵アンテナとホイップアンテナの合成式に変更された。映像が乱れがちなマンションやビルの奥部でも快適に視聴できる
- 最大連続視聴時間が2倍以上に延びた
- 画質や音声の設定を固定し、電池の消耗を抑える“ECOモード”の採用で、ワンセグケータイトップクラスの約7時間を実現。標準モードでも5時間20分視聴できるので、こまめに充電する必要はなさそうだ
- 予約録画とメモリーカード録画が可能になった
- 開始時間とチャンネルを指定する従来どおりの手動予約のほか、番組表からの予約録画も可能。予約件数は最大100件。本体に30分、マイクロSDカード(2GBまでに対応)に最大13時間も録画できる。
液晶サイズがひとまわり大きくなるとともに、解像度もQVGA(240×320ドット)からワイドQVGA(240×400ドット)に拡大され、字幕表示にもようやく対応した。タイムシフトがない点を除けば基本機能に死角なし、といったところだが、実は魅力はそれだけではない。次ページではそんなワンセグ機能を深く一本釣りしていく。