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日本ネットワーク・アプライアンス、事業戦略説明会を開催

2007年02月26日 20時40分更新

文● アスキービジネス編集部

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日本ネットワーク・アプライアンスは都内で事業戦略説明会を開催し、ストレージ市場における同社の強みや、日本市場の取り組みを説明した。

TCOの削減が可能なネットワーク・アプライアンス社の製品

「ネットワーク市場でシスコやジュニパーの製品が主流になったのと同様に、ストレージ市場も専業ベンダーの製品が主流になっていく」

米ネットワーク・アプライアンス社 CEO ダン・ウォーメンホーヴェン氏

米ネットワーク・アプライアンス社 CEO ダン・ウォーメンホーヴェン氏

 米ネットワーク・アプライアンス社のCEO ダン・ウォーメンホーヴェン氏はこのように語り、オープンストレージ市場における自社の成長に自信を示した。同社は1996年以来、約46%という年平均成長率の実績を残している。また2006年にはNAS(Network Attached Storage)やiSCSIでは最大のマーケットシェアを獲得、後発であるFC-SAN(光ファイバを用いたSAN)でも急速な成長を実現している。

 ウォーメンホーヴェン氏は、同社製品の強みの1つとして、低いTCOを挙げる。同社のストレージ仮想化ソリューションである「FlexVol」を利用すると、多数の物理記憶装置を1つのストレージプールとみなすことが可能で、複数のアプリケーションを利用する際にも容量不足やムダ使いを抑制できる。その結果、物理記憶装置の台数を低く抑えられるというわけだ。

EMCやHPなど他社の製品と比較して、NetAppの製品は、TCOを低く抑えられる。

EMCやHPなど他社の製品と比較して、NetAppの製品は、TCOを低く抑えられる。

FlexVol技術により物理記憶装置を効率良く利用するため、容量不足やディスクのムダ使いが起きにくい。他社製品では40%程度の利用率が、NetAppの製品では60%以上となる。

FlexVol技術により物理記憶装置を効率良く利用するため、容量不足やディスクのムダ使いが起きにくい。他社製品では40%程度の利用率が、NetAppの製品では60%以上となる。

ネットワーク化の時代から「情報活用」の時代へ

 日本ネットワーク・アプライアンス株式会社 代表取締役社長の大家万明氏は、これまでの10年を「ネットワーク化」の時代、すなわち既存のインフラをIP化していくものであったと振り返るとともに、今後の10年を「情報活用」の時代と位置付ける。そして、内部統制環境の構築や法規制への対応といった環境の変化により、データの重要性がますます高まるこれからの時代、要求される情報管理基盤の提供が同社の役割であると説明した。

日本ネットワーク・アプライアンス株式会社 代表取締役社長 大家万明氏

日本ネットワーク・アプライアンス株式会社 代表取締役社長 大家万明氏

 国内では、販売チャネルのいっそうの活性化、営業・サービス組織の強化を図るとともに、日本ではまだまだ低い企業認知度の向上を目指していくと語った。そして現在のビジネスの中心であるNASに加えて、ミッションクリティカル系分野、メール/ファイルアーカイブなどアプリケーションの増加といった新セグメントへの進出を図り、2010会計年度には2007年度比2倍のビジネス規模を目指すとした。

これまでは、既存のストレージインフラをIP化する「ネットワーク化」の時代であったのに対して、今後は「情報活用」の時代へとなっていく。

これまでは、既存のストレージインフラをIP化する「ネットワーク化」の時代であったのに対して、今後は「情報活用」の時代へとなっていく。

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