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いーあーるぴー

ERP(Enterprise Resource Planning)

2007年02月14日 21時38分更新

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2007年02月14日 21時38分更新

いーあーるぴー

ERP(Enterprise Resource Planning)

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■ERP(Enterprise Resource Planning)とは?

 複数の業務と会計の機能を連携させる、全社的な情報システムの業務パッケージ。統合基幹業務システムとも呼ばれる。それぞれの業務で処理されたデータを自動的に収集し、財務報告に関連するものを一元管理できる。収集したデータには、処理日時などの情報を付加するため管理が容易で、企業の内部統制に有効とされている。

  • 業務システム


 

詳細解説

複数の業務を統一するERP

 ERPは“Enterprise Resource Planning”の略で、直訳すると“企業資源計画”となるが、一般的には“統合基幹業務システム”と呼ばれている。これまでは業務ごとに異なるアプリケーションを使用するケースが多かったため、出力されるデータのフォーマットがそれぞれ異なり、企業単位で生産、販売、人事、在庫などトータルの財務状況を把握することなどが難しかった。また、業務プロセスを変更した場合、システム全体を構築し直すようなケースもあった。

 ERPは、企業で使用する共通基盤を構築し、その上に共通の入出力フォーマットを持つアプリケーションを業務ごとにモジュールとして動作させるというシステムのことを指す。これにより、それぞれの業務およびプロセスに横断性を持たせ、データを一元管理できる。また、これらのデータが財務会計機能と密接に連携するため、業務効率の向上はもちろん、SOX法対策や内部統制の強化にも有効な手段の1つとして注目を浴びている。

ERP
人事、財務、生産、会計などの業務を共通の基盤を構築することで、データを一元管理できる。

ERPのメリット

 ERPパッケージを導入することで、業務ごとに入力、作成された情報がデータベースに保存されるため、会計情報を期間、部門、製品などさまざまな切り口でリアルタイムに解析することが可能になる。また、解析結果からデータベース上の伝票情報まで遡ることもできるので、問題が発生した際の原因究明にも役立つ。1つ1つのデータには処理日時などの情報が付加されているので、入力ミスなどの原因特定がしやすく、問題が発生した際の証跡にも利用できる。

 管理機能やモジュールなどがパッケージ化されていることもERPの特徴で、導入が容易で開発の手間がないため、購入してすぐに使用できるという利点もある。業務プロセスに変更があった場合のシステムへの影響も少ない。

(株)日立製作所やドイツのSAP、米オラクル社など、現在では多くのメーカーがERPパッケージを提供しているが、それぞれ特徴や個性があるため、導入の際には自社の業務プロセスに合っているか、カスタマイズのレベルなどを比較検討する必要がある。もちろん、人的リソースとの連携についても検討が必要だ。

 

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