ノキア・ジャパンは、11月30日、プレス関係者向けイベントを開催し、12月に発売を予定している3G携帯電話端末「Nokia N73/SoftBank 705NK」をアピールした。発売日については明らかにされなかったものの、クリスマス商戦を見据え近日中に発売される予定。
カメラ機能にこだわったマルチメディアケータイ
「Nokia N73/SoftBank 705NKは、ノキア・ジャパンが今年日本で発売する5つ目の端末となり、ノキアが今後も日本市場にコミットしていくことを表すもの。また、クリスマスプレゼントとしてもぜひ選択肢に入れてほしい」
ノキア・ジャパンの代表取締役社長であるタイラー・マクギー氏がこう紹介するのは、ノキア・ジャパンが発売を予定しているコンシューマ向けの携帯電話端末「Nokia N73」。3G(W-CDMA)/GSM対応のストレートタイプの多機能端末で、ソフトバンクモバイルからは「SoftBank 705NK」の名称で発売される。
最大の特徴は、カメラ機能に徹底的にこだわったこと。同社マーケティング部マーケティングコミュニケーションマネージャーの日下部真一氏は、「簡単・すばやくキレイに写真が撮れて、感動をシェアできる端末」と紹介する。
N73は、背面のレンズカバーをスライドさせるだけでカメラが起動するようになっており、すぐに撮影を開始できる。また、シャッターボタンやズームボタンなど、関連するボタンが点灯するため迷わず操作でき、撮影時には画面右側に表示される撮影モード/ホワイトバランス/ISOなどのアイコンから簡単に設定の変更が可能だ。日下部氏は、「当たり前のことに思うかもしれないが、ユーザーが撮りたいときに迷わずすぐに撮影できることが重要」とN73の操作性をアピールする。
画質面では、「ケータイで搭載しているのはノキアだけ」(日下部氏)という独カールツァイスのレンズを採用し、320万画素を実現した。加えて、撮影後のプレビュー画面からワンタッチで画像をメールに添付して送信したり、BluetoothやUSBケーブルでプリンタに接続し、ダイレクトプリントを楽しむこともできる。
そのほか、カメラ以外では、FMラジオや音楽プレーヤなどのマルチメディア機能に加え、オフィスドキュメントビューア、フルブラウザ、Eメールクライアントなどのビジネス向けの機能も充実させた。
本体サイズは幅49×奥行き110×厚さ19mmで、重量は116g。カラーは、従来発表されていた「ディープ・プラム」「ライト・サンド」に加えて、本日「メタリック・レッド」を加えることが発表された。
なお、発売日については公表されなかったが、同日公開された端末は「ほぼ完成版」(同社担当者)としており、マクギー氏が“クリスマス商戦”を意識した発言を繰り返したことからも、遅くとも12月中旬までには発売される見通し。
企業向けESeriesも近日登場
また、同イベントでは、海外モデルを含め、ノキアの主要端末の実機が展示されたほか、現在日本語化が進められているエンタープライズ向け端末「Nokia ESeries」の開発中の端末も展示されていた。ESeriesは、今年5月にソフトバンクモバイル(当時ボーダフォン)と共同で「今秋以降、企業向けに提供する」と発表していた。こちらも発売日は今のところ発表されていないが、第1弾の「Nokia E61」は早ければ年内にも発売されるものと見られる。
同シリーズは、無線LANやVoIPに対応、業務システムとの連携を含めた企業向けソリューションの中核との位置づけで、ソフトバンクモバイルでは基本的に企業向けに販売する予定。同社担当者によるとノキアブランドでは個人向け販売についても検討しているようだ。