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おさいふ けーたい

おサイフケータイ

2007年02月05日 21時10分更新

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2007年02月05日 21時10分更新

おさいふ けーたい

おサイフケータイ

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■おサイフケータイとは?

 “モバイルFeliCaチップ”を内蔵した携帯電話、およびその携帯電話で利用できるサービスのこと。“FeliCa(フェリカ)”の電子マネー機能を、専用のリーダー(読み取り機)に携帯電話をかざすことで使用できる。FeliCaはソニー(株)が開発したものだが、“おサイフケータイ”サービスは(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標。現在ではKDDI(株)やソフトバンクモバイル(株)の携帯電話でも搭載機種が登場している。

  • 携帯電話サービス


 

詳細解説

おサイフケータイ

 おサイフケータイとは、お店での買い物や電車などの交通機関などで、おサイフケータイ対応の携帯電話をリーダーにかざすだけで支払ができるサービスのこと。NTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクモバイルの携帯電話に、おサイフケータイ対応機種が発売されている。対応携帯電話には“モバイルFeliCaチップ”というICカードが内蔵されていて、あらかじめ利用したい電子マネーのアプリケーションをインストールし、支払いなどの設定をすると利用できるようになる。

 FeliCaは、ソニーが開発した非接触ICカード技術で、カードにICを埋め込み、ICに情報を記録することで電子マネーとして利用できる。このためカードの偽造防止になり、記録された情報を書き換えると、カードを再利用できる。モバイルFeliCaチップは、FeliCaを携帯電話に内蔵できるようチップ化したものだ。

 FeliCaには、すでに東日本旅客鉄道(株)の定期券“Suica”や西日本旅客鉄道(株)の定期券“ICOCA”、ビットワレット(株)が提供し、コンビニエンスストアなどで利用できる“Edy”などがある。これらはあらかじめカードにお金を電子マネーとして入れておいて(チャージ)使用するが、チャージは店頭や専用端末によって行なう。最近ではクレジットカード会社と連携し、携帯電話でチャージできるようになってきている。

 また、従来のチャージのような、いわば“前払い”方式に対し、クレジット機能を搭載した“後払い”が可能なサービスも登場した。NTTドコモの“iD(アイディ)”、(株)ジェーシービーの“QUICPay(クイックペイ)”などがこれに当たる。おサイフケータイは各店舗に設定したポイントシステムにも対応し、ポイント交換サービスを利用すればその交換も可能なため、たとえばおサイフケータイを使ってビックカメラで買い物をし、貯まったポイントをSuicaのチャージに使用するといった活用もできる。

 携帯電話機でおサイフケータイ機能を使用するには、NTTドコモであればiアプリ“iモードFeliCa”、auであればEZアプリ“EZ FeliCa”、ソフトバンクモバイルであれば“S!FeliCa”に、サービスごとのアプリケーションをインストールする。アプリケーションを起動し、利用設定すると電子マネーとして利用できるようになる。必要な情報はICチップに書き込まれるため、一度設定しておけば、携帯電話機の電源が切れた状態でもリーダーで読み取れる。

 リーダーで読み取った情報は携帯電話機にも記録され、アプリケーションを介してキャリアーのサーバーを経て、FeliCa対応サーバーに伝えられる。このため、携帯電話機のアプリケーション上から利用履歴や残高の確認、チャージなどが可能。ちなみに、電源が切れた状態でも電子マネーを利用できるのは便利なのだが、その反面、紛失や盗難によって悪用されてしまう可能性もある。このため各キャリアーでは、暗証番号によるロック機能や遠隔操作による機能の停止などができるようになっている。

 2007年3月より首都圏でサービスが開始される“PASMO(パスモ:Suica、パスネット、バスカード共通カード)”もおサイフケータイに対応する予定で、すでにモバイルSuicaを利用している場合は、アプリケーションのアップデートでPASMOにも対応する。また、航空機のチェックインや劇場のチケット代わりに使用できるケースも増えており、マンションのドアの開閉、会社の入退室管理にも活用され始めている。おサイフケータイは今後も対応サービスが増えていくだろう。

 

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