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NTTとNTTレゾナント、ブログから映画の評判を抽出する“オピニオンReader for 映画”のテスト提供を開始

2006年12月19日 00時00分更新

文● 編集部

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日本電信電話(株)とエヌ・ティ・ティ レゾナント(株)は18日、ブログから筆者の映画に関する意見のみを自動的に抽出し、ブログにおける映画の評判やイメージを集計して伝える“オピニオンReader for 映画”を、エヌ・ティ・ティ レゾナント運営のポータルサイト“goo”上の実験サイト“gooラボ”で提供を開始した。商用レベルでの実用性を検証する共同実験として実施され、期間は同日から1年間を予定している。

“オピニオンReader for 映画”トップ画面

“オピニオンReader for 映画”トップ画面

“オピニオンReader for 映画”は、上映中および今週公開の映画作品についてのブログ上の意見を、“イメージワード”と“評判”という2つのジャンルに分類・集計して情報提供するサービス。評判ランキングとイメージワードランキングが個別表示されるほか、トップ画面には評判ランキングとイメージワードランキングの抜粋も表示される。個々の映画の詳細な評価や、抽出されたブログ記事の意見部分を読めるほか、gooの映画情報サービス“goo映画”との相互参照も可能で、作品の詳細情報を調べることもできる

“イメージワード”では映画の印象を端的に表現する“感動”“恐怖”“派手”“楽しい”などの20のイメージワードを設定し、それぞれのランキングづけを行なう。
“評判”ではその映画が好評であるかどうかの評価項目として4つのイメージワード“ストーリー”“出演者”“テーマ”“ビジュアル・音楽と、4つのイメージワードにその他を加えた“総合”のランキングづけを行なう。

同サービスにはNTTサイバーソリューション研究所が開発した“意見抽出技術”が利用されている。既存の技術では、”美しい”のような感想、意見、評価だと思われるキーワードを含む文章すべてを選び出してしまい、引用意見や説明も筆者の意見として抽出してしまう欠点があったという。しかし今回、日本語において意見が表現されるのは文末である点に注目し、主観的な記述が文末で使われている文章だけを筆者の意見として抽出する“意見抽出技術”を利用することで、ブログ筆者の意見だけを的確に抽出できるようになったという。さらに“意見分類技術”を利用し、抽出した意見文にある“好き”“びっくり”などの主観表現を“好評”“インパクト”などの映画を端的に表現する評価項目(イメージワード)に分類・集計して、ブログ上の映画の評判をさまざまな角度から提示するという。

なお今回の実験において、NTTが技術提供と今後の研究開発のための検証とフィードバックを行ない、エヌ・ティ・ティ レゾナントが実験終了後の商用サービス導入に向けた評価・検討を行なう。

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