欲しい情報はインターネットから即ゲット
簡単リモコン操作でウェブページを表示
インターネットAQUOSならではのポイントは、なんといっても冒頭で触れたTV視聴“プラス”の部分にある。プラスαのポイントとは“ウェブページの表示”“TV番組の録画・再生”機能の2つだ。ここでは、これらポイントを詳しく紹介する。
ウェブページの表示で注目したいのは、番組視聴時にその番組に関連する情報をリモコン操作ひとつで表示できる“Web情報”ボタン。このボタンを押すことによりTV番組情報を提供する番組情報サービスサイト“ONTV JAPAN(http://www.ontvjapan.com/)”に接続し、視聴している番組の情報を取得。瞬時にパソコンのスクリーンに切り替えて、その番組のウェブページを表示するというもので、TV番組で見たレシピや商品が気になった、といった際にも(番組の公式情報サイトに情報が掲載されていれば)ボタンひとつでその情報を入手できる。ウェブページ間の移動やTVへの切り替えも同じリモコンから実行可能で、TVとパソコンの境界を感じさせない作りになっている。
これがパソコンとTVを別々に置いた場合、今見ている番組に関するウェブページを見たくなったら、一般的にはまず番組名などをキーワードにサイトを検索するところから始めなければならないため、手間が省けるうれしい機能だ。ただし、ウェブページの表示はTV側(LD-37SP1)のチューナーで番組を視聴している場合に限られる。パソコン側のチューナで視聴しているケースではこの機能が使用できないので注意したい。
このウェブページの表示については、あらかじめパソコンに登録したウェブページをリモコンから呼び出せる“お好みチャンネル”機能を搭載するほか、映像コンテンツをインターネット経由で提供するビデオオンデマンドサービス“OCNスーパーチャンネル”“TV Bank”のコントロールをリモコンの数字ボタンで操作できる専用メニューも用意されている。
ビデオレコーダとしての機能も充実
デジタル放送番組の裏番組録画にもしっかり対応
一方、TV番組の録画・再生は、デジタル放送ではピクセラの「Station TV Digital」、アナログTV放送は同じく「Station TV G2」の各アプリケーションソフトで行なう。これらはパソコンでTV番組のタイムシフト視聴・録画、および録画した映像の再生を実現するソフトだが、インターネットAQUOSはデジタル・アナログのTVチューナーをTV側が標準搭載しているので、もっぱらTV番組の録画と録画した番組の再生に使用することになる。
録画予約の方式は、手動でのタイマー予約、EPGでの予約、さらにアナログ放送ではリモート録画予約をサポート。録画できる時間は番組によって異なるが、HDD容量が約500GBのPC-AX100MではBSデジタルのHDコンテンツ(ビットレート:24Mbps)のみで約38時間、地デジのHDコンテンツ(21Mbps)のみなら約43時間の映像を蓄積できる。録画したデジタル放送の番組は、DVDメディアにムーブ(移動)が可能。映像を標準画質にダウンコンバートしたうえでCPRM対応DVD-RAMメディアに移動できるようになっている。
録画・再生、および映像のムーブともに、その操作はリモコンだけで簡単に行なえる。しかも37-DタイプではTV・パソコンともにデジタル・アナログのTVチューナーを搭載するため、パソコンの状態を気にすることなく常に最新のTV番組が楽しめる。例えば、パソコンで番組を録画中でも、TV側のチューナーを使ってデジタル・アナログに関係なくリアルタイムに放送中の番組を視聴できる。TVパソコンの多くがパソコンだけにしかチューナーを持たず、デジタル放送の録画中には別のデジタル放送の番組を視聴できないだけに、これは“インターネットAQUOS”の大きな魅力と言えよう。
もっとも、こうしたTVとパソコンの連携について、EPGなどで気になる部分も若干あった。具体的には、AQUOSとパソコンでユーザーインターフェースが異なるところだ。AQUOSのEPG表示は縦軸にチャンネル、横軸には時間といった構成なのに対し、パソコンのEPGは縦軸が時間で横軸はチャンネルと逆の構成。これは、パソコン画面とTVを行き来しながら操作する人が一瞬戸惑ってしまうのではなかろうか。
また、EPGによる録画予約手続きはパソコン側のEPGから行なう必要があり、TV側のEPGからではパソコンへの録画予約ができない。せっかくのスペックを生かすためにも、ユーザーインターフェースの統一やTVとパソコンの更なる連携強化が期待される。
インターネットAQUOS 37-DタイプはTV+デジタルビデオレコーダと同等の機能を備え、さらにパソコンとしても使用できる。このため、現在各社から登場しているTVパソコンで課題とされている地デジ番組のインスタントプレイや裏番組録画にも対応可能だ。つまり37-Dタイプでは、現在各社から登場しているTVパソコンの一歩先を行く視聴・録画・インターネット連携環境を実現しているのである。TVとしての機能を重視したホームリビングPCを求めているという方に、特にオススメしたいモデルだ。
インターネットAQUOS(37-Dタイプ)の液晶TV部の主なスペック | |
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製品名(液晶TV部) | LD-37SP1 |
画面サイズ | 37Vインチワイド(横約82.0×縦46.1cm/対角約94.0cm) |
液晶パネル | (低反射)ブラックASV液晶 |
輝度 | 約450cd/m2 |
画素数 | 1366×768ドット |
コントラスト比 | 1200:1(暗室コントラスト) 550:1(明室コントラスト) |
視野角 | 176° |
高画質化機能 | 4波長バックライト(青・緑・赤+深紅)/3次元Y/C分離/ゴーストリダクション/明るさセンサー |
サウンド | 10W+10Wデジタルアンプ内蔵 |
チューナー | 地上デジタル&BS/110度CSデジタル×2/地上アナログ |
入出力端子 | DVI-I入力(パソコン接続用)/D4×2/コンポジット入力×4/S-Video入力×2/HDMI入力×1/i.LINK×2など |
本体サイズ | 約93.2(W)×30.6(D)×71.9(H)mm(スタンド付き) 約93.2(W)×12.0(D)×65.6(H)mm(スタンドなし) |
重量 | 約27.5kg(スタンド付き) 約23.5kg(スタンドなし) |
消費電力 | 約198W/約0.08W(待機時) |
インターネットAQUOS(37-Dタイプ)のパソコン部の主なスペック | |
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製品名(パソコン部) | PC-AX100M |
CPU | インテルCore Duo T2300-1.66GHz |
OS | Windows XP Home Edition SP2 |
メモリ(最大) | DDR2-533対応DDR2 SDRAM 1GB(2GB) |
チップセット | Intel 945GM |
ビデオ | チップセット内蔵(メインメモリーから最大128MBを共用) |
HDD | 約500GB(約250GB×2) |
光学ドライブ | DVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ |
カードスロット | SDメモリーカード/メモリースティック(PRO対応)/xDピクチャーカード×1 |
通信 | 10/100/1000BASE-T |
I/O | USB 2.0×4、IEEE 1394×1、外部ディスプレー出力端子(DVI-D、HDCP対応)、ビデオ入出力端子、オーディオ入出力端子(光デジタル含む)など |
消費電力 | 最大約90W/待機時約2.25W |
サイズ | 約175(W)×195(D)×480(H)mm(縦置き時、スタンド含む) 約430(W)×195(D)×95(H)mm(横置き時、スタンド除く) |
重量 | 約7.0kg(スタンド含む)/約6.2kg(スタンド除く) |
アプリケーション | Pixela StationTV G2、Pixela StationTV Digital、AV Library、MPEG-4変換ユーティリティ、WinDVD 5、Ulead DVD MovieWriter 4 SE、Liquid Surf for SHARP、シャープテロッパー V4.0、翻訳これ一本 エッセンシャル V10、予測変換ユーティリティ、ウイルスバスター 2006 インターネットセキュリティ90日版、見やすいコン2、ハードディスク消去ユーティリティ、ハードディスクリカバリ/Bootable CD Creatorなど |