ASCII Power Review 第284回
Ryzen AIとRTX50シリーズで安心です
25万円で買える16型薄型軽量モバイルゲーミングCopilot+PC=「AERO X16」実機レビュー
2025年05月26日 08時00分更新
GIGABYTEはAMDの最新ノートPC用プロセッサー「Ryzen AI 300シリーズ」と、NVIDIAの最新GPU「GeForce RTX50シリーズ」を搭載した、薄型・軽量の16.0型AIノートPC「AERO X16」を発売した。
GIGABYTEから試用機を借りたので、使い心地とスピードをみていこう。
Ryzen AI 7 350 + GeForce RTX5060で
実売25万円と手頃な価格を実現
「AERO X16」には、RTX5060と5070搭載モデルがあり、GIGABYTEノートPC取り扱い店向けでは25万円と27万円、家電量販店向けのでは28万6000円と33万3000円(10%ポイント還元あり)の4モデルが販売されている。
・「AERO X16 1VH93JP864AH」(25万円前後)
Ryzen AI 7 350/ GeForce RTX 5060/ RAM32GB/ SSD1TB/ 1920×1200ドット/ Win 11 Home
・「AERO X16 1WH93JP894DH」(27万円前後)
Ryzen AI 7 350/ GeForce RTX 5070/ RAM16GB/ SSD1TB/ 1920×1200ドット/Win 11 Home
・「AERO X16 1VH93JPC64AH」(28万6000円前後:10%ポイント還元あり)
Ryzen AI 7 350/ GeForce RTX 5060/ RAM32GB/SSD1TB/2560×1600ドット/Win 11 Home
・「AERO X16 1WH93JPC64DP」33万3000円前後、(10%ポイント還元あり)
Ryzen AI 7 350/ GeForce RTX 5070/ RAM32GB/ SSD1TB/ 2560×1600ドット/ Win 11 Pro
プロセッサーとストレージ容量は共通で、ディスクリートGPU、メモリー容量、ディスプレー、OSで差別化されている。
OSはWindows 11 Home/Windows 11 Pro、プロセッサーは「Ryzen Al 7 350」(8コア、16スレッド、最大5GHz、28W[15~54W]、AMD Radeon 860M、AMD Ryzen AI[最大50TOPS])、ディスクリートGPUは「GeForce RTX5060」、「NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU」(ともに8GB GDDR7)を採用。メモリーは16GB/32GB(DDR5-5600)、ストレージは1TB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。
ディスプレーは16型WUXGA IPS液晶(1920×1200ドット、300ニト、165Hz、Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得、非光沢)と、16型WQXGA IPS液晶(2560×1600ドット、400ニト、sRGB 100%、165Hz/3ms、Pantone色校正+TÜV Rheinland認証取得、非光沢を採用。サウンド機能は2W×2のDolby Atmos対応ステレオスピーカー、マイクが内蔵されている。
インターフェースは、USB 4(Type-C、DisplayPort 1.4、PowerDelivery 3.0対応)、USB 3.2 Gen2 Type-A、USB 3.2 Gen1 Type-A、USB 2.0 Type-A、HDMI 2.1、有線LAN(1000BASE-T)、3.5mmコンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.2をサポートしている。
本体サイズは355×250.7×16.7~19.9mm。重量は1.9kg。バッテリーは76Whのリチウムポリマーバッテリーを内蔵。バッテリー駆動時間は非公表だ。
プロセッサーでもdGPUでもAI処理を実行可能な
AI特化型マシンである
本製品最大の売りは、ディスクリートGPUを搭載した「Copilot+ PC」であること。「AERO X16」が採用しているプロセッサー「AMD Ryzen Al 7 350」には最大50TOPSのNPU「AMD Ryzen AI」が内蔵されており、「Copilot+ PC」の要件を満たしている。
また、ディスクリートGPUの「NVIDIA GeForce RTX 5060/70」は、572と798TOPSのAI処理能力を備えている。つまりプロセッサーでもディスクリートGPUでもAI処理を実行可能。ゲーミングノートPCとして開発された製品だが、AI特化型マシンとも言えるわけだ。
キーピッチは実測19mm前後、キーストロークは1.7mm。バックライトはキーボード全体で色が変化する単色RGB仕様。さまざまなカラーでライティングを楽しめる。ただし、キーボード面のたわみが少々気になった。実用上問題はないが、あまり強く打鍵しないほうがよさそうだ。
ディスプレー上部にはフルHDウェブカメラ(IR対応)とマイクを内蔵。RGBカメラとIRカメラは独立しているので、室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できる。本製品にはタイピング音や冷却ファンの回転音などを低減する「AI Voice」機能が搭載されている。映像、音のどちらも高い品質で、オンライン会議に参加可能だ。
CPU・GPUともに最新チップの性能を発揮
AI処理でもNPUとGPUを選べるのは便利だ

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