ASCII Power Review 第74回
5Gスマホ全機種制覇のジャイアンさんがレビューです
HUAWEI Mate 30 Pro 5G 実機レビュー = 3キャリアで使える最高カメラ搭載の5Gスマホだ
2020年04月28日 13時00分更新
ファーウェイはMateシリーズの最新モデル「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」を発表した。本製品は「Google Mobile Services(GMS)」の代わりに「HUAWEI Mobile Services(HMS)」を搭載したスマートフォンとしては、初めて日本で発売された端末だ。
アプリストアはグーグルが運営する「Playストア」ではなく、ファーウェイが運営する「AppGallery」を利用することになる。筆者は先行販売に申し込み無事入手したので、製品版の使い勝手についてレビューする。
3キャリアの5Gに対応した
SIMロックフリースマートフォンなのだ
HUAWEI Mate 30 Pro 5Gはその名のとおり、5Gに対応したSIMロックフリースマートフォンだ。発売当初は4Gまでの対応だったが、4月10日にアップデート「10.0.0.136(C635E2R2P1)」の提供が開始され、ドコモ、au、ソフトバンクの5Gネットワークを利用可能になった。
OSはAndroid 10をベースにした「EMUI 10.0」を採用。SoC(System on a Chip)は「HUAWEI Kirin990 5G」(オクタコア、2.86GHz×2+2.36GHz×2+1.95GHz×4)、メモリー(RAM)は8GB、ストレージ(ROM)は256GBを搭載。ファーウェイ独自のメモリーカード「NM SD Card」を使用することで、最大256GBまでストレージを増量可能だ。
ディスプレーは左右が88度に湾曲した約6.53インチの「OLEDホライゾンディスプレイ」(2400×1176ドット)。ディスプレー下部には指紋認証センサーが内蔵されている。
アウトカメラは
〇広角カメラ(SuperSensingカメラ、約4000万画素、F1.6、OIS)
〇超広角カメラ(シネマカメラ、約4000万画素、F1.8)、
〇望遠カメラ(約800万画素、F2.4、OIS)
〇3D被写界深度カメラ
で、インカメラは
〇標準カメラ(約3200万画素、F2.0)
〇3D被写界深度カメラ
という構成。望遠カメラでは3倍光学ズーム、5倍ハイブリットズーム、最大30倍デジタルズームで撮影が可能だ。3D被写界深度カメラはポートレート撮影や動画撮影時にボケ効果を実現するためなどに利用される。
本体サイズは約73.1×158.1×9.5mm、重量は約198g。背面パネルはオレンジ色のビーガンレザー仕様のみ。防水・防塵性能はIP68が確保されている。
バッテリーは4500mAhの大容量タイプを搭載。製品には急速充電対応の「40W HUAWEI Super Charge」が付属し、限定100名の先行販売モデルにはワイヤレス充電パッド「27W ワイヤレスHUAWEI Super Charge」も同梱されている。
通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 5.1 BLE、NFC、USB 3.1 Type-Cをサポート。SIMカードスロットはデュアルnanoSIM仕様だが、NM SD Cardと排他利用となる。また5GのSIMカードを利用できるのはSIM 1スロットのみで、SIM 2スロットは4Gまでの対応となっている。ただしデュアルSIMデュアルスタンバイに対応しているので、5Gと4GのSIMを同時に使用可能だ。

右上が超広角カメラ(シネマカメラ、約4000万画素、F1.8)、右下が広角カメラ(SuperSensingカメラ、約4000万画素、F1.6)、左上が望遠カメラ(約800万画素、F2.4)、左下が3D被写界深度カメラ。「LEICA」のロゴはカメラ上部のベゼルに刻まれている

ディスプレー下部には指紋認証センサーを内蔵。標準でディスプレー保護フィルムが貼られているが、問題なくロック解除可能だ。サードパーティー製でも指紋認証対応を謳う製品であれば使えるが、信頼できるブランドを選ぼう
30倍デジタルズームは
実用上十分な画質を実現

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