チビマシン大好きジャイアンがGDPP2をチェック!!
GPD Pocket 2 実機レビュー = CPUもキーボードも向上してグ~~ッド!!
2018年10月23日 17時30分更新
PC業界に属している人間で「UMPC(ウルトラモバイルPC)」が嫌いな者なんて皆無に近いと思う。過去には東芝にビクター、オンキヨー、工人舎、VAIO、富士通、あとすこし時代は遡るけれど忘れてはいけない日本IBMなどから結構な数のマシンが生まれ、記者たちは発表会場などでちょっと背中を丸めて喜んで使っていたものだ。
突っ込みがあるかもしれないので追加しておくがNEC、カシオ、シャープ、HPなどのキーボード付きPDAも一部から熱狂的支持を集めていた。忘れているものがあったら追加するので、SNS(@giansuzuki)などでお知らせいただきたい。
そんなUMPC熱狂の時代は過ぎ去り、いまは日本メーカーからUMPCはキングジム以外発売しておらず、高密度技術を活かしたお家芸が奪われてしまったようでちょっと寂しい。とあるメーカーさんからは「GPD Pocket? 買いましたよ。あとは言わなくてもわかりますよね?」なんてことを聞いたこともあるのだが。
長い枕はさておき、ワタシはUMPCが大好きだ。そこで10〜11月にかけて各代理店から発売される予定のウルトラモバイルPC「GPD Pocket 2」のレビューをお届けしよう。ちなみに今回はGPD社の代理店のひとつであるリンクスインターナショナルから試作機を借用しているが、筆者自身はIndiegogoで20番台に出資しており、本記事掲載時にはすでに製品版を手にしている予定だ。
UMPC道を驀進する
2号機なのである
GPD Pocket 2は7インチディスプレイを採用したWindows10搭載ウルトラモバイルノートPC。CPUは「Intel Core m3-7Y30」、メモリーは8GB(LPDDR3)、ストレージは128GB(eMMC)を採用。前モデル「GPD Pocket」はCPUに「Atom x7-Z8750」を搭載していたので、一定のパフォーマンス向上を期待できるはずだ。
本体サイズは181×113×8~14mm、重量は465g。少し大きめのジーンズなら尻ポケットにも入るサイズだ。
GPD Pocketからデザインコンセプトに大きな変化はない。率直に言わせてもらえば「小さなMacBook」。天面にアップルロゴを入れればMacに見えるデザインだ。まあMacBookがそれだけアルミ削り出しボディとしては合理的なデザインだったということだ。
キーボードは劇的に改良され
ポインティングデバイスの出来も上々
ディスプレイを閉じていると見分けがつきにくいが、まず大きく変わったのはインターフェース。USB Type-A端子がひとつ追加され、左側面にUSB 3.0 Type-A、ヘッドセット&マイクコンボジャック、microSDXCメモリーカードスロット、右側面にUSB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-Aを装備した。
個人的には両側面にUSB 3.0 Type-C端子を用意して、どちらからも給電できるほうが利便性は高いと考えるが、指紋認証センサーをつけっぱなしにできるようにUSB 3.0 Type-A端子をふたつ用意したのかもしれない。
なおUSB 3.0 Type-C端子はUSB Power Delivery 2.0、映像出力、OTGハブ機能に対応している。映像端子を備えるUSB 3.0 Type-Cハブなどと接続すれば、ディスプレイ、キーボード、マウス、ACアダプターなどをケーブル1本でまとめて接続可能だ。高負荷な作業には不向きだが、GPD Pocket 2は持ち運べるメインマシンとしても活用できる。
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