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Swift Playgroundsで学ぶiOSプログラミング ― 第5回

プログラムは条件分岐の集合体、「論理」と「集合」をマスター

2016年09月12日 17時00分更新

文● 柴田文彦 編集●吉田ヒロ

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 最近では、いろいろな分野でまたAI(Artificial Intelligence)が注目を集めています。特に碁やチェスなどの知的ゲームで人間に勝ってしまうようなAIは、何か特別な存在のように考えられがちです。しかし、当然ながらAIもコンピューターのプログラムとして動いています。私たちがPlayground上で動かしてみる単純なプログラムと、基本的な動作原理は何も変わりません。

 コンピューターでは、すべてのデータは1か0かしかない2進数で表されているという話は聞いたことがあるでしょう。実はデータだけでなく、プログラムが何かを判断する際の基準にもイエスかノーかのふたとおりしかありません。その単純明快な判断を、気の遠くなるほど組み合わせ、複雑で知的な判断ができるようにしたのがAIなのです。単純な判断をどのように組み合わせるかということこそが、プログラミングの真髄と言えるでしょう。

基準を設定して判断する

 コンピューターが何らかの処理を実行するのかしないのか、そのイエスかノーかの判断をする際の基準となるのは、前回に登場した真偽値です。もちろん真ならイエスで実行、偽ならノーで実行しない、ということになります。

 と言うと、可能性はどちらも2分1で、常にフィフティフィフティなのかと誤解されるかもしれませんが、そんなことはありません。前回に登場した比較演算を使えば、判断の分かれ目となるポイントは自由に設定できます。例えば、0から100までの得点のうち、75点以上は合格、それより小さければ不合格といった判断は、得点をpとすれば、

p >= 75

 という式で表せるでしょう。pが75以上ならば、この式の値は真となり、75より小さければ偽となるからです。

変数の値と数値を直接比較することはよくあります。変数の値によって結果は違ってきます

 ちなみに、このように判断の分かれ目となる値のことを閾値(「しきいち」または「いきち」)と呼びます。これは、プログラミングだけでなく、電子工学や化学、あるいは心理学などでも使う重要な考え方です。上の例では75が閾値になっているというわけです。

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