2027年には東名阪ルートの容量拡大と冗長化、大阪-福岡間の西日本ルートも完成へ
国内バックボーンNWを大幅増強したColt 東京-大阪間の低遅延サービスも提供へ
2026年10月19日 09時00分更新
法人向けネットワークサービスを展開するColtテクノロジーサービスが、2026年10月15日、東京-大阪間をより低遅延でつなぐ新たなネットワーク接続サービス「東阪プラチナコネクト」を発表した。これまで提供してきた2つのルートと比較して、通信の遅延時間(レイテンシ)を約30%減らせるという。
この新ルートにとどまらず、Coltでは日本国内のネットワークインフラの増強を続けている。2027年初頭には、東京-名古屋-大阪を結ぶ既存ルートの帯域幅を拡大するほか、2023年から取り組んで来た西日本(大阪-岡山-広島-福岡/北九州)へのバックボーン延伸も完成する予定だ。
今回はColtでプロダクトマネジャーを務め、東阪プラチナコネクトも担当している安藤衛氏に話を聞き、現在の市場ニーズとColtの国内における拡大、今後の方向性についてまとめる。
東京-大阪間の遅延を30%低減する「東阪プラチナコネクト」を発表
Coltは、ヨーロッパとアジアを中心に、広帯域/低遅延の閉域網接続やインターネットアクセスといった法人向けネットワークサービスを提供する企業である。現在は、40カ国/52都市以上で、自社保有する光ファイバーネットワークを用いた「メトロエリアネットワーク(MAN)」を展開しており、エンタープライズやハイパースケーラーの顧客を多く持つ。
Coltが展開するMANは、グローバルで1100以上のデータセンター、3万2000以上の商用ビルへのファイバー引き込みを終えている。こうした拠点を利用する顧客企業は、自社で新たにファイバーを調達することなく、Coltのネットワークサービスが利用できる。さらに、AWSやAzureといった主要パブリッククラウドとの閉域接続拠点(PoP)とも接続済みであり、これを用いて、企業拠点やデータセンターからクラウドへの専用線接続サービスも提供している。
そして、MANを展開する都市と都市をつなぐのが、大容量のバックボーンネットワークだ。Coltでは近年、日本国内のバックボーン増強に取り組んでおり、来年2027年には順次、その成果が出てくることになる。
今回発表された「東阪プラチナコネクト」も、そのひとつである。Coltはすでに、東京-名古屋-大阪を結ぶ2系統のバックボーン(「山側ルート」「海側ルート」と呼ぶ)を保有している。新しいプラチナルートは、これら既存の2ルートよりも物理的に短いルートを採用することで、より遅延の少ない通信を可能にした。
安藤氏によると、東京-大阪をより低遅延でつなぐネットワークへのニーズは、金融機関や通信事業者、データセンター事業者を中心に高く、それを実現する目的で東阪プラチナコネクトを提供するという。従来ルートよりも遅延値を約30%低減できる見込みだ。
東阪プラチナコネクトのサービス提供開始は2027年春を予定している。運用開始時の総伝送容量は25Tbpsで、顧客ニーズを見ながら順次拡大していく方針だという。
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