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柳谷智宣の「簡単すぎて驚く生成AIの使い方」 第75回

旅行が劇的に効率よくなる! 海外出張でChatGPTを秘書として使ってみたら、こんなに便利だった

2026年10月16日 11時00分更新

文● 柳谷智宣 編集●MOVIEW 清水

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散らばった条件をまとめて、最終日の行動まで任せられる

 今回の旅行で一番助かったのが、移動プラン作りだった。自由に動けるのはこの日だけなのに、昼過ぎまではセントーサ島のカジノで遊んでいた。夜には帰国便が出る。それまでに買い物もしたいし、シンガポール・スリングも飲みたい。さらに、気になっていたウイスキーバーにも寄りたい。自分で考えていたら、時間が足りないと思ってどれかを諦めていたはずだ。

シンガポール・スリングが飲みたい!と聞いたらきちんと行程に組み込んでくれた

 そこで、買い物とバー巡りを楽しみ、帰国便にも間に合うプランをChatGPTに考えてもらった。スパイスの買い物先として提案してくれたリトルインディアに加え、シンガポール・スリングを飲むためのLong Bar、ウイスキーが充実しているThe Auld Allianceを回る順番を組み立ててくれる。昼からのバー巡りでは、そもそも店が開いているかも気になるところだが、営業時間と移動時間まできっちり計算に入っていた。

 移動中の細かな疑問にも、その都度答えてくれる。Long Barへ向かうときには、Grabでの所要時間や料金の目安に加え、目的地欄に何と入力すればいいかまで教えてくれた。距離の割には高く感じたので、それも聞いてみると、料金は需要などによって変動するとすっきり教えてくれた。こうした小さな疑問もすぐ解消できるので、モヤモヤせずに済む。

ChatGPTと壁打ちして完ぺきな移動プランを作成

 実際、この日はChatGPTが組んだ流れに沿ってリトルインディアで買い物をし、Long Barへ向かい、さらにウイスキーバーまで回ることができた。昼過ぎまでカジノにいたことを考えると、筆者だけで予定を組んでいたら、ここまで詰め込もうとは思わなかっただろう。

 そして、最後のThe Auld AllianceでもChatGPTが活躍した。店には古くて珍しいウイスキーが大量に並んでいる。店で勧められたのが、ハーフショット(15ml)で300シンガポールドル(約3万7000円)もするウイスキーだ。気になって注文したものの、英語の説明はあまり聞き取れなかったため、ボトルの写真をChatGPTへ送ってみた。

 ChatGPTはボトルから、1974年蒸留、1985年ボトリングのサマローリによるロングモーンと特定。アルコール度数や限定本数といった情報まで調べてくれた。

説明が聞き取れなくても、ChatGPTがボトルの写真からしっかり解説してくれた

 ウイスキーを飲まない人なら金額を聞いて高い!と言いそうだが、ChatGPTは徹頭徹尾、高くない、ぼったくりではない、300ドルには価値がある、その判断はかなり面白いなど、肯定のオンパレードで面白かった。もちろん、価格の妥当性を本気で判断したいなら注文前に聞くべきなのだが、すでにグラスを手にしている筆者としては、目の前の一杯について詳しい友人と盛り上がっているようで楽しかった。

ハーフショット300シンガポールドルのウイスキーを注文。ボトルの写真を見せて素性を調べてもらった

珍しいウイスキーまで飲めて、ChatGPTとの旅は大満足だった

 旅行先で気になることは、気兼ねなくChatGPTに聞いていい。最新情報を調査し、きちんと回答してくれるので安心だ。ライターとしてのエクスキューズで、ここでハルシネーションの可能性にも触れておく。とはいえ、ガイドブックやGoogle検索で見つけた情報が古いことは、これまでもよくあった。大事な情報は自分で最終確認するという基本は変わらないし、AIだから信用できないということでもない。

 もちろん、ChatGPTだけでなく、ほかの生成AIでも似たようなことができる。旅行プランの作成から現地での疑問解消まで、ぜひ活用してほしい。特に初めて行く場所であれば、余計なトラブルを回避し、旅行体験そのものをもっと楽しめるようになる。海外旅行と生成AIは、想像以上に相性がいいのだ。

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