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Mr.ウォーカー玉置泰紀が厳選! おすすめスポット/アイテムベスト5 第28回

【決定版・お月見絶景】今年の十五夜(9月25日)を見逃すと来年まで待てない! 関東の極上「中秋の名月」スポットベスト5

2026年09月20日 17時00分更新

文● 玉置泰紀(元エリアLOVEウォーカー総編集長、一般社団法人メタ観光推進機構理事)

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一夜限りの夜空を仰ぐ! 「中秋の名月」おすすめスポットベスト5

第5位:都会の夜景と粋に競演する「隅田公園」

墨田公園

 東京・浅草と押上の間に広がる隅田公園は、近代的な東京スカイツリーと、情緒あふれる隅田川の水面を同時に切り取れる国内屈指のビューポイント。川風に吹かれながら、現代の巨塔の脇にぽっかりと浮かぶ名月を愛でる時間は、まさに東京の「今」を感じる贅沢なひとときだ。

【胸熱トリビア】 歌川広重などの浮世絵(二代歌川広重「隅田川八景・真乳山秋月」など)でも描かれた、歴史ある月見の名所。江戸時代は将軍家をはじめとする舟遊びの舞台となっており、現代のスカイツリーの光と伝統の月が重なる光景は、江戸から令和へと続く東京の夜の情緒を象徴している。

【アクセス】 東武スカイツリーライン・東京メトロ銀座線・都営浅草線「浅草駅」から徒歩約5分。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★★  整備された河川敷テラスは歩きやすく、下町散策とあわせて気軽に立ち寄れる。

第4位:湖面に浮かぶ神秘の月影「中禅寺湖」

中禅寺湖の夕日

 標高1,269mの奥日光に位置する中禅寺湖は、周囲を豊かな山々に囲まれた圧倒的なスケールの水上絶景スポット。標高が高い分、空気が澄み渡り、月そのものの輪郭がくっきりと輝く。静寂に包まれた湖面に映る「逆さ月」の美しさは、都市部では絶対に味わえない神秘的な体験をもたらす。

【胸熱トリビア】 明治時代以降、アーネスト・サトウが建てた英国大使館別荘をはじめ各国の大使館別荘が次々と建てられ、「夏は外務省が日光に移る」と言われるほど国際避暑地として栄えた。大使館員たちが眺めた湖面の月は「絵に描ような風景」と称され、母国の故郷を思わせる静けさが異国の地で彼らを癒やした。

【アクセス】 JR・東武日光駅から東武バス「中禅寺温泉」下車すぐ。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆  湖畔周辺は散策路が整っているが、標高が高いため夜間は冷え込む防寒対策が必須。

第3位:波音をBGMに水平線から昇る月を待つ「江の島」

夕暮れの江ノ島

 湘南の海を目の前に望む江の島は、相模湾の水平線や江の島シーキャンドル(展望灯台)のシルエットと月を同時に楽しめる開放感抜群のスポット。波の音を聴きながら、夕暮れのマジックアワーから完全な夜へと移り変わる空の色と月の輝きのコントラストを堪能できる。

【胸熱トリビア】 養和2年(1182年)、源頼朝が文覚に命じて奥州藤原氏調伏を祈願し、弁財天を勧請したのが江の島信仰の始まり。月明かりに照らされた波打ち際は、鎌倉武士たちが戦勝を祈った聖地の記憶と重なり、単なる景勝地を超えた神聖な雰囲気を醸し出す。

【アクセス】 小田急線「片瀬江ノ島駅」から徒歩約10分(島内まで)。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆  島内には坂道や階段が多い歩きやすい靴がおすすめだが、海風と開放感は格別。

第2位:神聖な森と厳かな鳥居に包まれる「鶴岡八幡宮」

夜の鎌倉鶴岡八幡宮 舞殿と行燈

 鎌倉の中心に鎮座する鶴岡八幡宮。源頼朝が鎌倉の町づくりの中心に据えたこの聖地は、夜の帳が下りると境内が静謐な空気に包まれる。歴史ある建物のシルエットと相まって、どこかタイムスリップしたかのような神秘的な夜空を仰ぎ見ることができる大人のための隠れ家的名所。

【胸熱トリビア】 文治2年(1186年)4月8日、当時の若宮の回廊(現在の舞殿付近)で、源義経を慕う静御前が頼朝の前で「しづやしづ 賤のをだまき繰り返し 昔を今になすよしもがな」と切ない舞を舞った。頼朝を激怒させたものの北条政子にとりなされたこのドラマチックな一幕は、今も鎌倉の夜空に静かに息づいている。

【アクセス】 JR横須賀線・江ノ電「鎌倉駅」東口から徒歩約10分。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★☆☆  歴史の深さを感じられる風情ある散策を楽しめるが、夜間は足元に注意して歩こう。

第1位:歴史の重みと優美さが融合する「皇居前広場・二重橋・和田倉噴水公園」

夜の和田倉噴水公園

 堂々の第1位は、日本の中心に位置しながら広大な空と歴史的景観を同時に誇る皇居前広場。かつて有力大名の屋敷地が並んだ「西の丸下」の面影を残すこの空間では、重厚な石垣と濠、そして気品ある二重橋を望み、その背後にぽっかりと浮かぶ名月を見上げることができる。さらに、同じ皇居外苑地区の北側(和田倉濠沿い)に位置し、夜間ライトアップの美しい水景で知られる「和田倉噴水公園」へとシームレスにつながっており、夜の散策に一層の彩りを添えてくれる。

【胸熱トリビア】 都心でありながらビルの灯りから少し離れ、遮るもののない広大な空が大きく開けているのが最大の魅力。夜の静寂に包まれたこの場所で見上げる名月は、かつての江戸城の威容や将軍家の月見を思わせる格別の品格と極上の開放感を独り占めできる。

【アクセス】 各線「大手町駅」や「二重橋前駅」から徒歩約5〜9分。

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★★  広大な砂利道やフラットな広場が続き、アクセス抜群でありながら極上の開放感に浸れる。

編集後記:「今宵の月」を一期一会の思い出に変える夜

 関東の極上お月見スポット5選を案内した。中秋の名月は、クリスマスや大晦日のように毎年やってくるが、「その日の天気」と「その瞬間の月の表情」は二度と巡ってこない一期一会のイベントだ。

 現代のビジネスや日常に追われ、ふと空を見上げる余裕を忘れがちになっていないだろうか。皇居前広場の広大な空や、隅田公園の川面に映る月の光に目を向けるとき、私たちは数百年、数千年前の人々と同じ光を共有していることに気づく。

 今夜、もし少しでも時間が作れるなら、スマホの画面をそっと閉じ、ぜひ近くの夜空を見上げてみてほしい。その瞬間にしか出逢えない極上の月が、あなたの心を静かに満たしてくれるはずだ。

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