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Mr.ウォーカー玉置泰紀が厳選! おすすめスポット/アイテムベスト5 第26回

【決定版・関東の彼岸花ベスト5】見頃はたった1週間! 紅葉よりひと足早い、一面が真っ赤に染まる“今しか見られない絶景”

2026年09月15日 12時00分更新

文● 玉置泰紀(元エリアLOVEウォーカー総編集長、一般社団法人メタ観光推進機構理事)

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関東の絶対見たい「彼岸花」おすすめランキング

第5位:都心からの好アクセスで広がる赤いじゅうたん

府中郷土の森博物館。曼珠沙華の野

東京都府中市「府中市郷土の森博物館」

 都内屈指の彼岸花群生地であり、職員が地道に増やした約40万株が敷地内を美しく彩る。趣のある歴史的建造物(移築された古い家屋)や梅園のなかに真紅の花が広がる独特の風情が魅力だ。入園料(大人約300円)が必要となるが、それに見合うだけの圧倒的な密度と手入れされた美しさが待っている。

【歴史・インフラ】 武蔵国の歴史や文化、自然を体感できる敷地内に、古き良き日本の建造物群と豊かな緑が保存されている。都市近郊にありながら、一瞬でタイムスリップしたかのような歴史的レイヤーを全身で感じられるインフラが整っている。

【メタ観光トリビア】 定番の赤だけでなく、白花も楽しむことができ、風情ある茅葺き屋根の古民家と彼岸花のコントラストは撮影の絶好の被写体となる。都心からのアクセスが非常に良く、洗練された「都会のオアシス」的メタ観光スポットとして家族連れや写真ファンに大人気だ。

【アクセス】 西武多摩川線「是政駅」から徒歩約15〜20分、またはJR南武線・京王線「分倍河原駅」からバスなど

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★★

 博物館敷地内として綺麗に整備されているため、スニーカーで安心して散策できる。バリアフリーにも配慮されており、誰でも気軽に美しい群生を楽しめるのが嬉しい。

第4位:川沿い約3kmにわたる圧巻の「線状」スケール

小出川沿いに咲く紅白の彼岸花

神奈川県藤沢市・茅ヶ崎市・寒川町「小出川(こいでがわ)沿い」

 相模川水系の小出川沿い、約3kmにわたって川沿いの農道や河川敷に彼岸花が群生する、関東でも有数の「線状」スケール感を誇るスポット。長閑な田園風景とのコントラストが息をのむ美しさだ。

【歴史・インフラ】 地元のボランティアや地域住民の手によって大切に保全・育成されてきた里山の水辺。毎年「小出川彼岸花まつり」が開催されるなど、地域の温かい絆と環境保全の歴史が現在の圧倒的な景観を支えている。

【メタ観光トリビア】 一ヵ所に固まっているのではなく、川の流れに沿ってどこまでも赤いリボンが続くような「線状の群生」が最大の魅力。白や黄色の珍しい彼岸花が混ざるエリアもあり、のんびりと秋の里山を歩きながら撮影バリエーションを無限に広げられる。

【アクセス】 JR東海道線「辻堂駅」などからバス、「慶応大学」下車など

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★☆☆

 川沿いの農道や土手道を歩くハイキングコースとなるため、歩きやすいスニーカーが必須。ローカルな自然の息吹をダイレクトに感じられる最高の環境だ。

第3位:里山の原風景と渓流が織りなす情緒ある隠れ家

《神奈川県・伊勢原市》秋の日向薬師の田園風景

神奈川県伊勢原市「日向地区(日向渓谷・日向薬師周辺)」

 大山の麓、清らかな日向川のせせらぎと豊かな里山の自然が広がるエリア。「かながわ花の名所100選」にも選ばれており、渓流沿いや古民家の石垣などに彼岸花がひっそりと咲き誇る。

【歴史・インフラ】 古くから霊山として知られる大山の参道エリアの近傍に位置し、かつては修験者や参拝者たちが行き交った歴史を持つ。清流と豊かな緑が守られてきたこの地域は、現代においても日本の原風景を色濃く残す貴重なエリアとなっている。

【メタ観光トリビア】 水面に映る鮮烈な赤や、苔むした石垣・古民家のたたずまいと彼岸花のコラボレーションは、どこか懐かしくエモーショナル。観光地化されすぎていないからこそ、渓流のせせらぎを聞きながら、自然体で咲く一輪・一群をじっくりとファインダーに収める大人の休日が楽しめる。

【アクセス】 小田急小田原線「伊勢原駅」からバスで約20分「日向薬師」下車すぐ

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★☆☆

 渓流沿いの道や里山の小道歩きとなるため、歩きやすいスニーカーが必須。観光地のように整備されすぎていない、リアルな自然の情緒を味わいたい人には最高の環境だ。

第2位:青空を突く真っ赤な土手と白い花のハーモニー

幸手権現堂堤の曼珠沙華

埼玉県幸手市「権現堂堤(幸手権現堂公園)」

 春の桜と菜の花で全国的に知られる名勝だが、秋には約300万本の彼岸花が土手一帯を真っ赤に染め上げる。青空とのコントラストはもちろん、珍しい白い彼岸花が混ざるエリアもあり、多彩な画作りが楽しめる。

【歴史・インフラ】 利根川の治水と地域の安全を守るために築かれた歴史ある権現堂川(幸手放水路)の土手。かつての近代治水インフラが、今や日本屈指の花の名所として生まれ変わり、季節ごとに人々の心を癒やす観光資源として活用されている。

【メタ観光トリビア】 どこまでも真っ直ぐに続く赤い土手と、抜けるような秋の青空の爽快なコントラストは圧巻の一言。さらに、定番の赤の中にひっそりと「白い彼岸花」が群生するエリアがあり、カラーコーディネートされたかのような美しいアクセントを探すクローズアップ撮影がSNSでも大人気だ。

【アクセス】 東武日光線「幸手駅」からバスで約15分

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆

 土手の上の遊歩道は広く整備されており非常に歩きやすい。傾斜を活かした立体的な構図づくりがしやすく、初心者でも簡単にプロ顔負けの写真を撮影できる。

第1位:日本最大級! 高麗川の蛇行が生む圧倒的な赤のじゅうたん

秋の巾着田 満開の曼珠沙華

埼玉県日高市「巾着田曼珠沙華公園」

 日本最大級、約500万本の彼岸花が咲き誇る関東随一のメッカ。高麗川の清流が描く美しいU字型の蛇行(まるで巾着の形をしていること)に沿って、足元いっぱいに真紅のじゅうたんが広がる圧倒的なスケール感は外せない。

【歴史・インフラ】 高麗川の蛇行によって長い年月をかけて形作られた独特の地形(巾着田)。かつては休耕田を利用した雑木林だった場所を、地域の熱意と保全活動によって日本屈指の曼珠沙華公園へと育て上げた、人と自然の歴史の結晶地である。

【メタ観光トリビア】 林の中に一面の赤が広がるスケール感は、他の追随を許さない。特に、木漏れ日が差し込む早朝の時間帯に訪れると、光と影のコントラストがより一層ドラマチックな雰囲気を演出し、タイムラインを流れる人々の目を一発で釘付けにする。関東で彼岸花を見るなら絶対に外せない、不動の第1位だ。

【アクセス】 西武池袋線「高麗駅」から徒歩約15分

【行きやすさ・歩きやすさ】 ★★★★☆

 駅から徒歩圏内で、公園内もフラットな林間散策路がしっかりと整備されている。ただしピーク時は非常に混雑するため、混雑を避けるなら「早朝の訪問」が綺麗に撮影するための絶対的なコツだ。

編集後記

 秋の訪れを告げる儚い絶景に出会いたい。彼岸花が見られるのは、1年のうちでほんのわずかな期間、たった1週間ほどだけだ。だからこそ、タイムラインを流れる人々の目を引きつけ、「今すぐ見に行きたい」「保存しておきたい」と思わせる最強のフックになる。

 本格的な紅葉シーズンが始まる前のこの空白期間に、ぜひスニーカーの紐を固く結び、スマホのカメラと少しの好奇心を持って、関東の「赤のじゅうたん」を旅してみてほしい。 なお、ピーク時は大変な混雑や見頃の急激な変動が予想されるため、お出かけの際はリアルタイムの開花情報をチェックしつつ、朝の清々しい時間帯に足を運ぶことを強くおすすめする。

 きっと、あなたのSNSフィードを鮮やかにジャックする最高の瞬間が、そこで待っているはずだ。

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