RTX 4090で446秒→49秒、ただし高速化には弱点も
ただし、品質面では万能ではありません。
そもそも、Video Sparse Attention(VSA、映像疎Attention)の処理の90%をFastH3は意図的に計算しません。動画全体の全領域を処理せず、次のフレームと関係が強そうなところの10%を選択して計算しています。また、ステップ数を4回に減らすことで劇的に生成を速めているのです。しかし、計算を省略しているところは、崩れやすくなります。
手足や武器が消えたり、人物が壁に消えたり、左右の位置関係が変わったり、複数の人物が混じったりといった現象として起きるのです。動きがゆっくりとした動画では強いものの、動きが激しいアクションシーンなどで複数の人物や物が重なったりすると、問題が起こりやすくなります。筆者の動画でも、細部の動きが大きなところは、潰れていたりします。
Codex(GPT-5.5 Sol)を使い、FastH3で1分間の簡単なドラマを作成してみました。概ねドラマは成立しているのですが、細かなところを見ると奇妙な箇所がいくつもあります。駅のホームの看板の位置や、傘を閉じるところで上下が逆になったり、喫茶店の店主が二人いたり。こうした現象は、FastH3の高速化が影響している可能性があります。ただ、プロンプトをしっかり作り込むことで制御できる可能性はあると筆者は見ています。
△ドラマの動画本編
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第170回
AI
「うわ、すげえ!」Unreal EngineをCodexに操作させたら制作の常識が変わった -
第169回
AI
もはやローカル動画生成AIの枠におさまらない。MiniMax H3の奥が深すぎる -
第168回
AI
とんでもない動画生成AIが出てきた 無料で試し放題の「MiniMax H3」を徹底検証 -
第167回
AI
“Fable級が無料”は本当か AI市場を震撼させた「Kimi K3」を試した結果 -
第166回
AI
社内WebサービスをAIで開発 完成後に直面した運用の壁 -
第165回
AI
AIがBlenderを勝手に操作 3D制作のハードルが一気に下がった -
第164回
AI
AIはすでに、私たちの心を内部で再現しているのかもしれない -
第163回
AI
無料の画像生成AI「Krea 2」が話題 実写もアニメもこなす新勢力 -
第162回
AI
ローカルAIで“しゃべる推理ゲーム”を作ったら、思ったよりちゃんとゲームになってきた -
第161回
AI
わずか3日で停止された新AI「Claude Fable 5」は何がすごかったのか - この連載の一覧へ






