AIを組み込んだWindowsターミナル「Intelligent Terminal」
AIが適切なコマンドを提案するなどの機能を持つ
「Intelligent Terminal」は、AIを組み込んだWindowsターミナルのブランチバージョンである。ターミナルとしての機能は、基本的にWindowsターミナルと同じ。これに加え、ターミナル内のコマンド実行などに対して、AIを使ったサポートがある。インストールしてそのまま使うと、GitHub CopilotがAIとして導入され、たとえば、コマンドラインのエラーに対して、適切なコマンドが提案されるようになる。
現在の最新バージョンは「V0.2」で、AIモデルのローカル実行に対応した。これにより、利用にインターネット接続が不要になり、モバイルでの動作も可能になる。なお、このIntelligent TerminalはCPUが実行するAIモデルが利用可能で、Copilot+ PCが動作条件ではない。
Intelligent Terminalは、現在はMicrosoftストアからインストールが可能。wingetを使う、あるいはGitHubからパッケージをダウンロードすることにも対応しているが、Microsoftストアを使うのがいいだろう。
Microsoftストアでは、「Intelligent Terminal」または「インテリジェントターミナル」で検索できる。
最初に必要となるのが、GitHubへのログイン(サインイン)。このため、事前にGitHubのアカウントを作っておく必要がある(無料)。
Intelligent Terminalが起動したら、ウィンドウ左下のアイコンをクリックする。するとタブ内が上下のペインに分割される。このとき、下のペインがAIモデル用となり、上が通常のシェルになる。なお、現在のIntelligent Terminalは、Windows PowerShell(5.1)、PowerShell、bash(WSL)に対応している。
初めて起動したとき、下のペインでは、GitHub Copilotへのサインインを求める表示が出る。
ここでエンターキーを押すと、次の画面に切り替わる。GitHubアカウントが個人用の場合には、そのままエンターキー、企業向け(Enterprise)アカウントならば「E」を押して先に進む。ここから先はブラウザが開き、そこでサインインをする。
サインインが終了すると、Intelligent Terminalの表示が変わり、赤字でエラーのようなものを表示するが、ここは無視して、Intelligent Terminalを再起動する。この状態でIntelligent Terminalは、GitHub Copilotに接続している。
画面に「Intelligent Terminal uses AI. Check for mistakes.」というメッセージが表示されれば、準備は完了である。なお、設定で、他のAIエージェントを利用することも可能で、バージョン0.2ではタブごとに異なるAIモデルを選択できる。
Intelligent Terminal固有の設定は、メニューにある設定の「AIエージェント」でする。
他の部分は通常のWindowsターミナルと同じ。また、Intelligent Terminalは、初回起動時に、利用中のWindowsターミナルのsettings.jsonを読み込んで設定を復元する。つまりメニューやキー割り当てなどは、利用中のWindowsターミナルと同じになるので、再設定する手間は不要だ。
Ver.02で実装されたローカルモデルの利用だが、少し複雑なので、具体的な方法だけを解説する。とりあえず必要になるのは、AIモデルを管理するOllamaだ。
●Ollama
https://ollama.com/
ここからWindows用のsetupプログラムをダウンロードしてインストールする。
Intelligent Terminalで、以下のコマンドを実行する。
ollama launch opencode --model qwen3.5
これによりOpenCodeのインストールと、AIモデルであるqwen3.5(の安定版)のダウンロードが始まるが、7GBほどあるので、しばらく時間がかかる。ダウンロードが終わるとOpenCodeが起動するが、「exit」と入力して、OpenCodeを終了させる。
次に、Intelligent Terminalの「設定」→「AIエージェント」→「BYOMプロバイダー」で「新規追加ボタンを押し、AIモデルであるqwen3を以下のパラメーターで登録する。
ベースURL:http://localhost:11434/v1
モデルID:qwen3.5
ちなみにベースURLは、ollama経由でインストールしたAIモデルならば、すべて共通である。次にエージェントペインで、「OpenCode」を選び、モデルで「qwen3.5」(実際には、後にLatestなどの文字列が付く)を選ぶ。これでqwen3.5を利用できるようになる。他のモデルも利用できるが、ローカル実行ではコンパクトなモデルのほうが動作が速い。 Intelligent Terminal Ver.0.2では、/agentコマンドでタブごとにエージェントを切り替えられる。各タブ下のエージェントペインで、/agentコマンドを実行すると、選択肢が表示される。ここで「OpenCode」を選択する。
正しくエージェントが切り替わると、エージェントペインの一番上が切り替わり、「Intelligent Terminal uses AI. Check for mistakes.」のメッセージが表示される。
Intelligent Terminalの下のペインが、AIモデルの入出力領域で、グレーの枠がプロンプト入力(AIモデルへの指示や質問)、その上がAIモデルからの出力である。
Intelligent Terminalは、ターミナル内だけでAIの利用が完結する。出力もテキストなので、あとで結果をまとめやすい。また、標準で使うWindowsターミナルと互換性が高いというのも利点の1つ。CLIを使い慣れているなら、GUIベースのAIアプリよりも便利に使えるだろう。
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