MSI「MPG CORELIQUID P13 360」レビュー
新型水冷クーラー登場!ケーブル隠蔽構造でデザインもスッキリ、組み立てもラクなこの夏注目のパーツを検証する
高負荷で優れた冷却性能!CINEBENCH序盤には余裕が見られる
MPG CORELIQUID P13 360の性能も見ておこう。検証環境は以下のとおりで、Ryzen 7 9800X3Dをベースに1台組み立てた。計測タイミングの問題だが、室温は27℃前後とやや高め。本格的な夏になれば、弱冷房あたりの室温だろうか。
| 【検証環境】 | |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D(Tjmax 95℃) |
| マザーボード | MSI MAG B850 TOMAHAWK MAX WIFI II |
| CPUクーラー | MPG CORELIQUID P13 360 |
| メモリ | KINGSTON FURY RENEGADE DDR5 RGB(KF576C38RSAK2-32、DDR5-7600、16GB×2枚) |
| SSD | MSI SPATIUM M371 NVMe M.2(PCI Express 3.0 x4、500GB) |
| ビデオカード | MSI GeForce RTX 5070 Ti 16G GAMING TRIO OC |
| ケース | MAG PANO 100R PZ |
| 電源 | MSI MPG A850GS PCIE5(80PLUS Gold、850W) |
| OS | Windows 11 |
まずはCINEBENCH 2026のMulti ThreadsでCPUに高負荷をかけてみた。稼働時間はデフォルトの10分間。最大温度は86.5℃だった。同じ構成、同じ室温で別の(古い世代の)36cmクラスの簡易水冷CPUクーラーを試したところ、最大92.6℃だったことからMPG CORELIQUID P13 360は冷えそうだということは言える。また序盤にも注目してほしい。空冷や安価な簡易水冷CPUクーラーでは実行直後に最大温度付近まで一気に温度上昇するようなことがあるが、MPG CORELIQUID P13 360は一旦70℃台後半まで上昇した後、120カウント付近まではゆるやかに上昇している。冷却性能に余裕が見られるところだ。
簡易水冷CPUクーラーも、ヘッド内部のマイクロチャネル構造、ポンプ流量、冷却液やラジエータ構造など、進化しているところがある。一方、比較対象のように古い世代のものは、ポンプの劣化、チューブ素材の性能で冷却液の揮発なども生じる。正常なうちはよいとして、劣化を感じたら買い換えを検討しよう。新しい世代のものは、お手元のものよりも高耐久、高性能になっている。
MPG CORELIQUID P13 360はゲーミング向けモデルでもあるので、ゲームでの冷却性能も見ておこう。ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク実行中の温度推移をグラフにした。1280×720ドット、標準画質(デスクトップPC)とし、高フレームレート、CPU負荷が高めになる設定で計測している。それでも、最大58.5℃と低かった。最大温度が出たのは150カウント付近で、ベンチマークとしては中盤。先の古い世代の製品ではベンチマーク開始直後のロード処理で跳ね上がり最大温度を記録していた。MPG CORELIQUID P13 360はそうした急激な負荷による温度上昇が若干緩やかになっているように見える。そしてこちらも先と同様、最大温度で6℃程度低かった。
最後に普段使いのCPU温度をPCMark 10(Extended)で見ておこう。PCMark 10は実行時間が長いためグラフにおいては山の傾度が鋭く見える点に注意してほしい。こちらの最大温度は86.5℃で、なんならCINEBENCH 2026時よりも高いが、これはGamingシナリオ時のロード処理時に記録しており一瞬到達したのみだ。昨今のPC利用では、ロード処理でのCPU処理が大きいのかもしれない。データの肥大化などもあるのだろう。
グラフを見ていただければ分かるとおり、Gamingシナリオ(後半)のピークのほか、Essentialsシナリオ(序盤)やDigital Content Creation(中盤)のロード処理時にも70℃に達するやや大きなピークが確認できる。ロード処理以外ではこれが唯一、GamingシナリオのPhysicsテストで70℃台の値が出ている。物理演算なのでCPU負荷が大きいためだ。それ以外はいっても60℃台後半、おおむね50℃台で推移しており、負荷が抜けた時には40℃台まで下がる。簡易水冷CPUクーラーとして、かなり優秀な冷却性能と言えるだろう。
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