MSI「MPG CORELIQUID P13 360」レビュー

新型水冷クーラー登場!ケーブル隠蔽構造でデザインもスッキリ、組み立てもラクなこの夏注目のパーツを検証する

文●石川ひさよし 編集●三宅/ASCII

提供: エムエスアイコンピュータージャパン

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ラジエータ&ファン

 ラジエータは27.2mm厚で12cm角ファン×3面サイズだ。簡易水冷CPUクーラーでは一般的なサイズ厚みなので、装着する際のクリアランスも一般的なケースなら問題ない。

ケースへの組み込みがしやすい極めて標準的な27.2mm厚の360mmサイズラジエータ全体の形状

360mmクラスとしては一般的なサイズ

 MPG CORELIQUID P13 360は36cmクラス。そして現時点で24cmクラスのラインナップはない。後々リリースされる可能性はあるとして、空冷ではなく水冷を選ぶ効果を実感するなら、36cmクラスが確実だ。

 搭載ファンの名前は「CycloBlade 9」で、風量、静圧に優れるという。ブレード外周にリングを加えて整流する設計だ。見た目の点でARGB LEDは当然として、配線が見えない設計が挙げられる。ファン軸を支えるステーに配線を通し、これ自体はどのファンも同じだが、それを続けざまに隣接ファンへとデイジーチェーンしているらしい。そしてラジエータにファンを装着済みの状態で出荷されるので、装着の手間が削減されている。

ブレード外周に整流リングを備え優れた風量と静圧を誇る独自のCycloBlade 9冷却ファン

CycloBlade 9ファンを採用。最大回転数は2050rpm(±150rpm)で風量は64.898cfm

3基の12cmファンが最初からラジエータにボルト留めされた状態で梱包されているパッキング状態

ファン装着済みで出荷されている

 ファンが装着済み、そしてそのエアフローの向きからして、基本的にPCケースの天板部に装着する想定だ。ケース前面、あるいはピラーレスケースの側面などに配置する場合、ファンの向き換えが必要となるが、そのファンがケーブルレスの特殊なものになるので要注意だ。

配線と組み立て

 すでにヘッド部分の写真をご覧になっているが、そこで気がついただろうか。MPG CORELIQUID P13 360では、ヘッドからケーブルが生えていない。ポンプの電源、LCDの信号はどうしているのか。ケーブル自体はヘッドから一旦引き出されるが、すぐにチューブの端へと引き込まれる。簡易水冷はヘッド部分が小さいため、その配線がどうしても目立ちがちだったが、MPG CORELIQUID P13 360はケーブルレス、すっきりとした最高の見た目を実現できる。

ウォーターチューブのスリーブ内部にすべての配線を完全に隠蔽したステルス配線構造の拡大図

チューブの付け根部分でちょこっとだけケーブルが見える

 ケーブルはチューブのスリーブ部分を通り、ラジエータの付け根部分で再び顔を出す。ここからならすぐにケース裏面配線スペースへとケーブルを逃がせる。ラジエータのチューブをケース後部向きとする配置なら、表面へのケーブル露出はほぼ気にならない状態に組めた。

チューブ内を通った配線がラジエータの付け根部分から一括して取り出されている配線処理

ケーブルはラジエータ側から取り出される

マザーボード周辺のケーブル露出を極限までゼロに抑えて美しく組み上げられたPC内部の様子

露出を最小に抑えるならこの向きがオススメ

 ケーブルの本数とコネクタは、USB(LCD用)ヘッダーが1本、PWM(ヘッド用)が1本、そしてMSI独自のEZ Conn(JAFコネクタ)が1本だ。JAFコネクタは1本で電力とARGB信号を流せるもので、ここ数世代のMSIマザーボードでJAF_1あるいはJAF_2コネクタを搭載しているモデルであればそのまま接続できる。メーカー統一のメリットだ。一方で、JAFコネクタのない一般のマザーボード用には、JAFコネクタからPWMとARGBに分岐するアダプタも付属する。PWMとARGBヘッダーが隣接しているとはかぎらないので、アダプタのケーブルは多少長さに余裕を持たせている。

MSI独自のEZ Conn JAFコネクタから一般的な汎用PWMおよび5V ARGBヘッダーへ分岐する付属の変換ケーブル

ケーブルとコネクタ。右の3つが本体のコネクタで、左3つはJAFコネクタ→PWM・ARGB変換ケーブルのもの

 付属品およびソケットへの固定も説明しておこう。AMD、Intel用に各スタンドオフ(4個)、対応表には記載がないがLGA 1200用スタンドオフ(4個)も付属していた。Intelソケット用にはバックプレート。簡易水冷CPUクーラーではめずらしい金属製のものだ。ほかはフレーム固定用のバネ付きナット(4個)、ラジエータ固定用ボルト(12個)、そして専用グリスだ。AMD、Intelとも、ボルトナットを締める作業は20回ほど。固定フレームが交換式のものならプラス4回、ファンが未装着のものならプラス12回……と考えると、それらより5.5〜6割ほど作業工程が少なくて済む。

各ソケット用の強固な金属製バックプレートや各種ボルトナット類が綺麗に小分けされた同梱品

ボルト、ナットなどの付属品

マザーボードへのマウンタ取り付け作業を簡略化する高精度なネジ切りが施されたスタンドオフパーツ

固定用のパーツは揃って付属

最新のAMD AM5ソケットマザーボードにスタンドオフを固定してウォーターブロックを固定する手順

AM5ソケットへの装着例。上下2つあるAM5標準の黒いツメ付きプレートを外し、AM4/5用スタンドオフを装着

 組み立て工程の少なさではケーブル配線での工夫もある。ファン装着済み、チューブを通すケーブルなど、単体で見れば他社製品でも採用例があるとして、ユニバーサルフレームやMSI独自のJAFコネクタなどの採用もあり、簡易水冷CPUクーラーの中でもトップクラスと言えるだろう。

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