動画エンコードやCGレンダリング、ゲーム+OBS+Discordなどのメガタスクで力比べ
Core Ultra 200S Plusシリーズのコスパやいかに!?270K Plusと250K Plusを9800X3Dや14700Kと性能比較
2026年06月30日 10時00分更新
PCバーツショップやユーザーの実際の評判はどう?
さて、ここまでのベンチマークで、200S Plusシリーズの性能や特性は十分伝わったかと思うが、PCパーツショップやユーザーの実際の評判はどんなものだろうか? 現場の声に詳しいインテル・エリア・ラウンダーの村田さんにお話をうかがってみた。
インテル・エリア・ラウンダーの村田さん。インテルPCマイスター制度の上級資格を持ち、ジサトライッペイの試験時には会場で講師も務めていた御仁である
――早速ですが、インテル・エリア・ラウンダーのご説明をお願いします。
村田さん:インテル・エリア・ラウンダーとは、インテルのCPUや製品に関する幅広い知識を持ち、その魅力を各店舗の販売員へ伝えながら、現場の声や意見を吸い上げ、販売店とインテルとの懸け橋となる存在です。販売員との信頼関係を築き、より良い売り場づくりや販売活動の実現につなげていく役割を担っています。
――インテルPCマイスター上級の資格もお持ちということですが、マイスター関連の活動についてもお聞かせください。
村田さん:インテルPCマイスター上級の初期合格者として活動しており、これまで3年間にわたりマイスター講師を務めてきました。認定試験では試験官も担当しており、多くの受験者の育成に携わっています。直近では東京eスポーツフェスタにて、インテルPCマイスター講師として活動しました。
――200S Plusシリーズの評判はいかがですか?
村田さん:発売開始から2ヵ月が経ちますが、実店舗での販売状況は仕入れては即完売という状態が続いております。販売店のみなさまにうかがったところ、とくに270K Plusは好評で現在も品薄状態が続いているそうです。「価格に対してマルチタスク性能が非常に優れている」といった声もいただいており、価格と性能のバランスの良さが支持されている要因になっているのではと思います。
――270K Plusと250K Plusではどちらが人気ですか?
村田さん:前世代の最上位CPUに近い性能の270K Plusは大人気ですが、コスパのバランスに優れた250K Plusを推す声も多いですね。全体的にPCパーツが高いご時世なので、コスパの良い最新製品として注目されている側面もあります。いずれも実際に購入されたユーザーの方からは非常に好評なご意見をいただいております。
――実際に触った感想を教えてください。
村田さん:私は270K Plusを触ったのですが、「インテル® アプリケーション・オプティマイゼーション」(以下、Intel APO)と、「インテル® バイナリー・オプティマイゼーション・ツール」(以下、Intel BOT)の効果の大きさには驚きました。ベンチマークでは興味深い結果が得られました。
DiscordやYouTube動画再生、OBS録画などを実行しながら「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」(最高品質、フルHD)を実行した結果。Intel BOT有効時(オレンジ色のバー)は無効時(青色のバー)よりも大きくスコアーを伸ばしている
――Intel BOTの効果はすごいですね。
村田さん:はい。フルHD設定だと有効時と無効時の性能差が非常に大きいですよね。また、マルチタスク時でも270K PlusはCPUリソースをより効率的に活用できていることが、インテル® VTune™ プロファイラーというアプリごとにPコア/Eコアの使用率がわかるツールで確認できました。
――Eコアの多さも200S Plusシリーズの特徴でしたね。
村田さん:その通りです。そして、ただEコアを増やしただけではなく、インテル® スレッド・ディレクターによるコア制御も非常に優秀で、処理内容に応じてPコアとEコアを適切に使い分けていると感じました。
――マルチタスク検証はいわゆるゲーム中の「ながら作業」を想定しますか?
村田さん:はい。実際のユーザー利用シーンを想定し、単純なベンチマークでは見えにくい複数アプリ同時利用環境を用意しました。重いバックグラウンド処理を実行しながらでも、ゲームのパフォーマンス低下が非常に少ないことが印象的でした。
――このグラフ(上図)を見ると、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」単体で実行した時は大差ないですが、マルチタスクになると9800X3Dに勝ってますね。
村田さん:ゲーム単体では差がつかないときでも、マルチタスクでCPUの負担が大きくなると、このような差になることもあるって例ですね。
――270K PlusだとPコアが8基、Eコアは16基もありますもんね。
村田さん:そうなんです。処理が増えると8コア/16スレッドしかない9800X3Dは急に性能が落ちるのですが、270K Plusはメイン処理を担当するPコアの性能は低下するものの、Eコアがあるおかげでゆるやかに推移する感じです。そのため、ゲームや主要アプリは安定した状態を維持できます。
――やはりCPUのコア数は正義ですね。
村田さん:それでいて270K Plusは6万円切りと安い点もうれしいところですね。コア・スレッドの割り当ての完成度はAMD製品の一歩先を行っており、起動から終了まで自然に続くストレスレスな操作感は、200S Plusシリーズならではの大きな魅力だと思います。
――そのほかの注目ポイントはありますか?
村田さん:2点あるのですが、1点目はDDR5-7200の公式サポートやD2D(Die to Die)通信の高速化による内部構造の強化です。これにより、従来製品よりも効果的に性能を発揮できるようになりました。これらはゲームの性能に影響しやすいレイテンシーの改善にもひと役買っています。
定格最大メモリークロックは、従来の200SシリーズではDDR5-6400だったが、200S PlusシリーズではDDR5-7200まで上がっている。また、D2Dクロックも従来の2.10GHzから3.00GHzに大きく向上した
――2点目はなんでしょうか?
村田さん:2点目はインテル® 200S ブーストです。これは前世代の製品でも使える機能でしたが、DDR5メモリーやCPU内部のデータ伝送経路を高速化するインテル公式のチューニング機能で、BIOSから簡単に有効化できるうえ、保証の範囲内で利用できます。
――保証の範囲内でメモリーを高クロック動作させられるのはいいですよね。
村田さん:今は高クロックメモリーが高価なのでなかなか試せませんが、すでに持っている方はぜひ試していただきたいですね。200S Plusシリーズのポテンシャルをあますところなく引き出せるはずです。
――最後に、これからPCを新調・自作しようとしているユーザーへメッセージをお願いします。
村田さん:200S Plusシリーズを実際に使ってみると、単純なベンチマークだけでは見えない「快適さ」を感じました。最近のPC利用は、ゲームだけでなく配信ソフトやブラウザー、サブゲームや通話ツールなど複数のアプリを同時に動かすことが当たり前になっています。そんな時でも動作の引っかかりや不安定さを感じる場面がほとんどありませんでした。「ゲームだけ速いCPU」ではなく、日常的なマルチタスク環境まで含めて快適な「ながらPC体験」を提供してくれる「コスパ番長」をぜひ検討してみてください。
――ありがとうございました。
というわけで、PCパーツショップや購入したユーザーの評判は上々のようだ。「本気の遊びに、性能プラス。」これはインテルが掲げる200S Plusシリーズのキャッチフレーズだが、ふだんの作業はもちろん、ゲームもクリエイティブソフトも1台で快適にこなしたいなら、本シリーズは有力な選択肢になるだろう。
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