COMPUTEX TAIPEI 2026レポート 第133回
Windows上でエージェント型AIを動かす最適なプラットフォームになりえるNVIDIA「RTX Spark」
NVIDIAのWindows向けCPU「RTX Spark」は、プログラム開発やホワイトカラーの生産性を画期的に高めるPCを生み出す可能性を持っている
2026年06月26日 08時00分更新
ソフトウェア開発ではすでに普及が著しいエージェント型AI
ただし、クラウド型では演算に要するコストが上昇している
NVIDIA自身は、このRTX Sparkを単なる「新しいWindows向け半導体」として売り出すつもりはまったくない。NVIDIAはRTX Sparkを「エージェント型AIをWindowsで実行するのに最適な環境」と位置づけており、Microsoftと協力してそうした方向性のデバイスとして売り出す計画だ。
現在AI界隈は、AIチャットボットやAIアシスタントから、ガードレールの制御機能やソフトウェアの自動実行機能などを付加したAIエージェント(AI Agent)、さらにそのAIエージェントの自律実行性を高めたエージェント型AI(Agentic AI)への取り組みを強めている(以下、エージェント型AIに統一する)。
特にソフトウェア開発者向けの「バイブコーディング」におけるエージェント型AIの普及は著しいが、開発者がエージェント型AIでソフトウェア開発をするための、AI演算に利用するコストが上がり続けている。そこでGB10を搭載したDGX Sparkなどでエージェント型AIを実行することに注目が集まっている。手元のPCで実行すれば、初期コストだけでランニングコストはゼロになるからだ。
ホワイトカラーの生産性向上にも有用なエージェント型AI RTX SparkはWindows上でエージェント型AIを動かす最適な存在に
こうしたバイブコーディング向けに次いで今注目されているのが、ホワイトカラーの従業員向けエージェント型AI。このエージェント型AIではMicrosoft 365やAdobe Creative Cloudなどの定番アプリケーションを、AIが自律的に操作することで生産性を向上させる。
現在はOpenClaw、Hermesなどのオープンソースのソフトウェアを自分のPCに導入して、1つ1つ設定するという面倒な作業が必要だが、今後NVIDIAはMicrosoftと協業することで、そうしたエージェント型AIのWindowsへの導入を容易にしていく。そしてユーザーに変わってさまざまな作業を代替してくれるようになる。
現時点でMicrosoftが説明しているのは、エージェント型AIをWindowsで実行するにあたり必要な開発キットなどに関してだが、秋頃に予定されているRTX Sparkの発売時には、エンドユーザーがWindowsを利用してどのようなエージェント型AIを実行できるようになるのか明らかになっていくだろう。
今後、エンドユーザーが持ち運ぶRTX Spark搭載ノートPC、さらにはRTX Spark搭載ミニPCなどで、エージェント型AIが24時間動き続け、ランニングコストゼロで実行できる、NVIDIAが描いているのはまさにそうした未来だ。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
-
第132回
PC
サーバー向けCPUの需要激増で売上と株価を大きく伸ばすIntelとAMD その理由はエージェントAIの急速な普及 -
第131回
sponsored
AI時代だからこそ注目、長年サーバーやワークステーション向け製品を輩出してきたSilverStoneは今後要注目だ -
第130回
sponsored
さすがドイツのメーカー! 「水orビール?」から始まったbe quiet!ブース、ケーブルの取り回しや制御ソフトに注目! -
第129回
sponsored
COMPUTEXでASUSが一挙公開した「ROG 20周年記念モデル」の破壊力がヤバすぎる -
第128回
デジタル
ViewSonicが420Hzゲーミングディスプレーや2画面ポータブルディスプレーなどをCOMPUTEXで公開、スマホとPCの2画面作業が快適に! -
第127回
sponsored
OWCがThunderbolt 5対応製品を一挙展示、AIアクセラレーターからRAIDストレージまで「将来への投資」を提案 -
第126回
デジタル
Arc G3 Extremeの「Claw 8 EX AI+」など、40周年を迎えるMSIブースは気になる製品が多すぎた -
第125回
sponsored
5人のエンジニアから始まったMSIが40周年! 歴史から最新技術まで詰まった展示会が楽しかった! -
第124回
デジタル
いま話題のASUS新サーバー群、ハイブリッド冷却機構や800Gネットワーク搭載モデルをCOMPUTEXで初披露! 最新情報をキャッチ -
第123回
sponsored
ASUSのCOMPUTEX展示をチェック! Wi-Fi 8対応製品から自律型AIシステムまで盛りだくさん - この連載の一覧へ













