ASCII Power Review 第318回
初のパワーズームで試写しました!!
まもなく発売!! 動画も静止画も最新性能でお買い得なフルサイズカメラ「EOS R6 V」実写レビュー
2026年06月23日 00時01分更新
キヤノンがフルサイズミラーレス機「EOS R6 V」を発売する。製品名にあるVの文字からわかるように昨年発売した「EOS R6 MarkⅢ」をベースに動画機能を強化したモデルだ。また同時に電動ズームを採用した「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」も発売となる。
公私ともに静止画撮影派の自分としては専門外の製品達といえるが、静止画機能の充実もアピールされ「EOS R6 MarkⅢ」よりお買い得な価格も気になる。
キヤノンから試用機を借りたので、あえて静止画のみを撮影してみた印象をお伝えしていくことにしよう。
MarkVではなくビデオのV
EVFレスで冷却ファン搭載
まずボディーだがEVFは非搭載の箱型スタイル。前面には動画撮影ボタンを備えているが、静止画撮影時は無効になっていて別途機能を割り当てることもできないようだ。
冷却ファンを搭載しているため手にすると分厚く感じるが、ファンを駆動させてみると、かなりの風量があり、しっかり冷やしてくれそうだ。静止画撮影でも夏場の屋外だとオーバーヒートすることがあるので、これからの季節には活躍してくれそうだ。
シャッターボタン周りに新設されたズームレバーは、撮影待機時と動画記録中でズーム移動速度を変えることも可能。またレバーの角度によるズーム移動速度も細かく設定することができる。
なお現状このレバーはズーム動作専用だが、シャッターボタンに指を添えたままでも操作をしやすい位置なので、ISO感度や露出補正など他の機能を割り当てられるようになっても便利そう。ぜひ改良を検討してほしいところだ。
上面のマルチアクサセリーシュー部はストロボの汎用接点がないタイプ。シャッターも非積層型の電子シャッターのみなのでストロボを使用することはできないかと思いきや、7月のファームアップで対応予定とのこと。
同調速度は1/60秒でハイスピードシンクロは不可という制限はあるが、動画機でも静止画撮影に対する配慮が伺える。
背面の操作系はEVFがなくなったぶん配置がキュッと詰まったようにも見えるが、実際に使っていて窮屈に感じることはなかった。ただ背面左上のMENUボタンの位置が上向きになってしまい、慣れるまでは違和感があった。
バッテリーや使用メディアは「EOS R6 MarkⅢ」と共通。側面の端子側は何故かUSBとHDMIの位置が入れ替わっている。またグリップ側の側面には縦位置動画に対応するため三脚穴が新設されていた。
バッテリーの公称撮影可能枚数は省電力優先時で約640枚と「EOS R6 MarkⅢ」の約760枚より少なめ。実際の撮影では日をまたぎRAW+JPEGで300カット600枚を撮影した時点で残量10%だった。
初の電動ズームは20-50mm
ナノUSM×3の贅沢な構造
同時発表の「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」は定番標準ズーム「RF24-105mm F4 L IS USM」より少し小振りと言った感じだが、重量は約420gと電動ズームとは思えないほど軽量化されている。
ズームリングのポジションで電動と手動が切り替えられるも特徴的。今までの電動ズームではなかった新しいギミックで面白い。
ただ手動のズームリングは動作が軽めで不意に動いてしまうこともあった。その点電動ズームは3つの「ナノUSM」(小型の超音波モーターのことで、一つがAFに2つは電動ズームに使用)を搭載する贅沢な造りと、キメ細かく設定ができるズーム移動のおかげで、微妙なズーム操作は手動ズームより快適かもしれない。
画質は「EOS R6 MarkⅢ」と同じ
静止画ユーザーも注目すべし
撮像素子も「EOS R6 MarkⅢ」と同じ3250万画素。実際に撮った写真を見ても画質的には同等に感じられた。
細部の精細な写りから、解像力の高さが伝わる。焦点距離20m・絞りF4・シャッタースピード1/640秒・ISO100。
(以下設定は共通。作例使用レンズ「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」・JPEG最高画質・ピクチャースタイルオート・ホワイトバランスオート・オートライティングオプティマイザ標準)
電子シャッターのみということで高感度時の画質が気になったが、最高感度は常用ISO64000、拡張でISO102400と変わらず。実際に撮影した写真を見て大きな差は感じられず、こちらも同等の画質といっていいだろう。
拡張最高のISO102400ではさすがにノイズ処理が強めだが、RAWで現像時に処理すればリカバリーできる。焦点距離50m・絞りF8・シャッタースピード1/250秒・ISO102400・ノイズ処理標準。
また今回一緒に試用した「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」の写りはとても優秀だ。ズーム倍率や開放F値は控えめだが、ズーム全域で周辺部まで整った写り。絞り開放の周辺光量低下や、最小絞りでの回折現象もしっかり補正されている。
昨年「EOS R6 MarkⅢ」と同時に発表された、補正は控えめで甘めの描写を楽しむ「RF45mm F1.2 STM」とは真逆の、とことん優等生的な描写にこだわった設計のレンズである。このようにレンズごとに異なる性格があるのは面白い。
手ブレ補正の効果も同等とのこと。「RF20-50mm F4 L IS USM PZ」との組み合わせでは広角遠景でシャッタースピード1秒、望遠近景でも1/4秒でブレずに撮れた。振動の少ない電子シャッターに焦点距離が短い軽量ズームレンズのおかげもあってか、体感的には以前試用した「EOS R6 MarkⅢ」と「RF24-105mm F4 L IS USM」との組み合わせより効果が高いように感じた。
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事
- 第317回 本日発表:ゲーム機もつながるのに19万円台で買える24型オールインワンPC=「ASUS V600 AiO」実機レビュー
- 第316回 PCIe Gen5でSSDは10GB/s超えの爆速だ=「Core Ultra シリーズ3」で勝色もありのフラッグシップノート「VAIO SX14-R」実機レビュー
- 第315回 1000ニトの2画面OLEDに爆速「Core Ultra X9 388H」で1.35kgの最強AIノートPCだった=「Zenbook DUO UX8407」実機レビュー
- 第314回 27万円で買える「Ryzen AI」と「RTX50」搭載のゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A14」実機レビュー
- 第313回 空飛ぶ超高画質の全天周カメラを操縦してみた=「DJI Avata 360」実機レビュー
- 第312回 プロカメラマンが「3台のライカの写り」を徹底チェックだ!!=「Leica Leitzphone powered by Xiaomi」実機レビュー
- 第311回 14型2.8KのPOLEDで1kg切り「CoreUltraシリーズ3」採用の次世代モバイルノート「Yoga Slim 7i Ultra Gen 11 Aura Edition」実機レビュー
- 第310回 ソリッドなメタルボディーに最新AI CPU搭載=富士通の完全新デザイン16型ノートPC「FMV A79-L1」実機レビュー
- 第309回 世界最軽量「990g」を実現した「16型」モバイルノート=Acer「Swift Air 16」実機レビュー
- この連載の一覧へ

























