ロゴも一新した「Claris FileMaker 2026」の機能強化をまとめて紹介
「Claris FileMaker」のAI機能が今年も進化! 使いやすさと安定性を両立させた新版が登場
2026年06月10日 10時00分更新
RTO・RPOを最小化する「FileMaker Remote Backup」と「Standby Server」
最後に、安定性や安全性におけるアップデートだ。
最も大きなアップデートが、事業継続を実現するバックアップサービス「FileMaker Remote Backup」と「Standby Server」の提供開始だろう。
FileMaker Remote Backupは、より最新のデータへの復旧を目指す“RPO(Recovery Point Objective)”を短縮するサービスだ。オンプレミス版FileMaker Serverの有償機能であり、Appleのクラウドインフラを利用して安全にバックアップを取得できる(増分バックアップで取得間隔は20分)。データがクラウド上に保存されるため、ランサムウェア対策としても効果的だ。
クラウドのバックアップ領域は複数のドライブとして運用できるため、部署ごとにFileMaker Serverが稼働する環境にも対応する。ストレージとドライブの管理にはClaris Customer Console(CCC)を、データの管理・復旧にはAdmin Consoleを利用。価格は月額1200円(5GBのストレージ込み)で、追加100GBごとに月額1200円が追加される(いずれも税別・年契約)。
一方のStandby Serverは、より迅速な業務再開を目指す“RTO(Recovery Time Objective)”を短縮するためのサービス。本稼働中のプライマリサーバーと常に同期されたスタンバイサーバーを提供するもので、ダウンタイムの最小化だけではなく、メンテナンス時にも有効だ。
利用の流れとしては、FileMaker Server用サーバーを2台用意し(物理・仮想の双方に対応)、Admin Consoleからファイル転送方式(SSHと仮想マシンスナップショットから選択)などをセットアップ。初回にフルデータの転送が行われ、その後は一定の間隔で増分データの同期が実行される。切り替え(スイッチオーバー)にかかる時間も、わずか数分だ。
Standby Serverの価格は年額7万5000円(税別)で、同アドオンを購入すると契約内のすべてのサーバーに展開できる。
他にも安定性を高める新機能として、複数の「FileMakerスクリプトエンジン(FMSE)」プロセスをサポートしている。単一のホスト上で、複数リクエストをプロセス間で分散でき、高負荷時のスクリプトスループットを大幅向上できる。
また、安全性の観点では、最新環境である「macOS 26」、および「Windows Server 2025」「Windows 11(25H2)」に対応した。セキュリティ基盤としては、OpenSSLを3.5 LTSに(2030年4月までサポート)、Apache Tomcatを10.1.44に更新。さらに、デプロイ全体にわたるIPv6サポートを改善している。
Claris FileMaker 2026と合わせてロゴも一新
また、Claris Internationalは、新版のリリースを機に、各種ロゴやビジュアルアイデンティティを刷新している。
1985年の設立以降、コアとして掲げる「パワフルなテクノロジーをすべての人に」というビジョンは変わらない。今回の刷新は、Appleのデザイン言語との整合性を高め、 エコシステム全体で一貫性のあるブランドコンセプトを届けるためのものだ。Claris FileMaker 2026にも新しい製品ロゴが採用されている。
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