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アスキーのちょこっとニュース 第1回

【睡眠改革】日本人の睡眠時間が10年で増加! 牽引するのはなんと「毎日8時間半」寝ている20代若年層だって知ってた?

2026年04月10日 08時00分更新

文● 貝塚/TECH.ASCII.jp

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■ひと研究所が分析結果を発表、日本人の平均睡眠時間が増加

 ビデオリサーチのシンクタンク「ひと研究所」は、同社のマーケティングデータ「MCR/ex」をもとに、日本人の平均睡眠時間の推移とその背景に関する分析結果を発表しました。調査は2016年から2025年までの10年間にわたり、10代から60代の男女を対象に行われています。

 分析によると、日本人の平均睡眠時間はこの10年で増加傾向にあります。2016年は7時間18分でしたが、2025年には7時間36分となり、18分の増加が確認されました。特に2020年のコロナ禍以降は在宅時間の増加を背景に、睡眠時間の伸びが大きくなったとみられています。

 年代別に見ると、男女ともに10代から50代で増加傾向が見られますが、なかでも20代の伸びが顕著です。男性20代は7時間54分から8時間25分へ、女性20代は8時間04分から8時間23分へと増加し、いずれも平均で8時間20分を超えています。また、女性30代も30分以上増加し、8時間台に到達しました。一方、60代では大きな変化は見られず、横ばいの傾向となっています。

 こうした変化について、ひと研究所所長の渡辺庸人氏は、コロナ禍を契機とした生活行動の変化が大きいと分析しています。外出自粛や在宅勤務の普及により、通勤・通学などの移動時間が減少し、早起きの必要性が低下したことが、睡眠時間の増加につながったとしています。こうした生活リズムの変化は一時的なものにとどまらず、その後も一定程度社会に定着しているといいます。

 また、世代別の特徴として、若年層ほど生活環境の変化の影響を受けやすく、睡眠時間の増加に大きく寄与したと指摘しています。大学でのリモート講義や在宅勤務の導入により、生活時間の自由度が高まったことが背景にあります。一方で、中高年層や専業主婦層では生活スタイルの変化が比較的小さく、睡眠時間への影響は限定的だったとみられています。

 睡眠時間が増加している要因としては、環境変化に加え、メディア利用や意識面の変化も挙げられます。スマートフォンや動画配信サービスの普及により、時間に縛られずにコンテンツを利用できるようになったことで、夜更かしの必要性が低下しました。また、「睡眠の重要性」に対する認識が広がり、働き方改革の流れも相まって、睡眠時間を確保しようとする意識が高まっているとしています。

 さらに近年は、睡眠の「質」に対する関心も高まっています。リカバリーウェアやスリープテックなど、睡眠環境に投資する消費行動が広がっており、同研究所では将来のパフォーマンス向上も見据えたこうした動きを「ミライマ消費」と位置づけています。

 今後について渡辺氏は、睡眠時間の増加は一過性のものではなく、生活行動や消費意識の変化の結果として定着しつつあると指摘します。美容や健康の観点からも睡眠の重要性が再認識される中、日本人の睡眠時間は今後も一定程度伸びていく可能性があるとしています。

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