リピーターの多さに納得のアフターサポートも必見
静音ゲーミングPCはもっと小型になる?個性派BTO PCの雄・サイコムに計画中の新製品からPCの寿命が延びるお掃除のコツまで訊いてきた
2026年02月28日 11時00分更新
サイコムは購入後のサービスも充実!工場長に実情を訊いてみた
サイコムは購入後のサービスが充実している。どんなサービスがあるかというと、故障時の修理はもちろんのこと、CPUやビデオカードなどの換装、メモリーやストレージの増設といったアップグレードを用意。さらに、内部をクリーニングしてキレイにするオーバーホールもある。
基本的にはどれも有償のサービスだが、保証期限内なら修理は無償だし、Premium Lineであればオーバーホールが1回無償で利用できる。また、アップグレードでは不要になったPCパーツを下取りしてくれるため、意外と安く済むということも珍しくない。ある程度条件はあるとはいえ、ユーザーが気軽に利用できるよう工夫されているのだ。
この修理やアップグレード、オーバーホールの作業は、どのように行われているだろうか。これらの作業を担当している、工場長の中谷誠吾氏に話をうかがった。
「ユーザーさんから送られてくるPCの台数は、毎月80~120台くらいですね。多くは修理依頼ですが、このうち1割くらいがアップグレードの依頼になります。使用中のPCをメーカーに送るわけですから、当然戻ってくるまで使えなくなります。そのため、オーバーホールだけを頼むというのは少数派ですね」(中谷氏)
まれにオーバーホールだけ頼まれることもあるとのことだが、あっても月に1~2台。修理やアップグレードのついでにオーバーホールも、ということが多いそうだ。ユーザーから送られてくるPCの程度は千差万別。オーバーホールの必要がないほどキレイなPCがある一方で、非常に厳しい環境で使用されていたことがうかがえるPCまであるという。
「そういったPCは届いた時点でなんとなく箱の状況からわかります。なので、まずは屋外で開封して、丁寧な清掃から慎重に作業を開始します」(中谷氏)
そんな汚れた状態でもほぼ壊れておらず、動作は問題ないということも多いというから不思議だ。保証期間内の修理で送られてくるPCで多いケースが、CPUの故障。マザーボードやメモリーといったほかのPCパーツの故障が少なくなったこともあり、相対的にCPUの故障が目立つようになってきたとのこと。
とくに、ここ数世代のCPUは簡易的なオーバークロックがやりやすくなったため、無茶な設定になっていることも多い。また、メーカー側の不具合により、CPUの動作が不安定になることもある。こういった状態で使い続けていると、どうしてもCPUへの負荷が大きくなり、故障の原因となりやすい。
メモリーの半挿しも意外と多いそうだ。PC内部を掃除する時にメモリーを抜いて挿し直す。あるいは、増設しようとメモリーを挿したときに、奥まで入っていなくて認識しないというトラブルだ。一見しただけでは正常に見えるだけに、故障だと勘違いしやすいポイントだという。
「最近のマザーボードは、メモリースロットのラッチが片側だけというのが多いんですよね。そのため、半挿しだと気づきにくくなっています」(中谷氏)
以前のマザーボードの多くは両側にラッチがあり、パチッと上がるまで押し込めば、メモリーが装着されたとわかるようになっていた。これが片側だけだと、ラッチのないほうはちゃんと装着されているかわかりにくいのだ。PCケース内は暗いので、メモリーが微妙に斜めになっていることも気づきづらいだろう。
故障とは少し違うのだが、割れてしまったガラスパネルの修理依頼はあるのか聞いてみた。すると、実は今まで1件もないとのことだった。
「以前、アクリルパネルのひび割れはありましたが、ガラスパネルはないですね。ガラスの特性として角への衝撃には弱いため、社内テストや取り扱いにおいても、アクリルパネル以上に細心の注意を払うよう徹底しています」(中谷氏)
オーバーホールって具体的にはなにをするの?
機械時計のオーバーホールは、すべてのネジや歯車を外して洗浄し、組み直す……というものになるが、PCのオーバーホールはなにをするのだろうか。というわけで、具体的なオーバーホールの作業内容を聞いてみたところ、基本は清掃だという答えが返ってきた。
「ダストフィルターやラジエーター、PCケースファンなどのホコリの除去が主ですね。あと、CPUクーラーのグリスの塗り直しなども行います。また、許可を取ってからですが、BIOSやドライバー、OSの更新などもやりますね」(中谷氏)
ちなみに、CPUクーラーのグリスは、可能な限り購入時と同じものを使うとのこと。在庫がない場合は代わりのグリスを使うこともあるが、必ず確認の連絡をしているそうだ。また、ゲームのアンチチート対策でわざとOSの更新をしていない場合もあるので、勝手に更新しないよう注意しているとのことだった。
掃除道具に関しては市販品を使用しているそうだ。ファンの裏側やシロッコファンの内部を掃除するときは、細い歯間ブラシなどを駆使。最近見つけたエアコン用の掃除ブラシは、先端の角度が絶妙でかなり掃除しやすくなったとのこと。
缶のエアダスターと並んで置いてあったお掃除アイテムが、ブラシレスモーターを使った小型の電動ブロワーだ。音と回転数はすごいものの風圧は微妙で、広い範囲のホコリを吹き飛ばすのに向いていても、細部に使うのは向いていないと認識していただけに、こういったオーバーホールを行う現場に置かれている点が気になった。
「確かに、以前の製品だと使い物にならないことが多かったのですが、これ(GENTOS「HYT-4L」)は結構すごいです。缶のエアダスターを使わなくてもいいくらい、強くなっています」(中谷氏)
このほか、PCパーツ洗浄にはKUREのクイックドライクリーナー、たばこのヤニなどこびりついた汚れにはかんたんマイペットなどが使われていた。
シールはがしスプレーはなにに使っているのかと思ったら、アップグレードでCPUを換装した時に、PCに貼られているCPUシールを取るときに使っているとのことだった。
個人でもできるPCをキレイにするときのコツを訊いてみた
オーバーホールとまではいかなくても、ユーザーが自分でできる手軽な清掃方法はないかと聞いてみたところ、いくつか具体的な方法を教えてもらえた。
基本となるのが、PCケースの外装とダストフィルターの掃除。PCの内部まで掃除するのは怖いという人でも、ふだんの部屋掃除ついでにホコリを払ったり、ダストフィルターを掃除機で吸うことはできるだろう。これだけで内部に入り込むホコリの量が減り、目詰まりによるエアフローの悪化も避けられる。
なお、エアダスターを使ってPCケースファンのホコリを飛ばす場合に注意したい点は、羽が回転しないよう指で押さえておくことだという。
「ファンが回転すると発電してPCが壊れるという話を聞いたりしますが、これはまず起こりません。それよりも、外部からの力でファンを回転させることでベアリングに無理な力がかかり、ファンそのものが壊れてしまう危険のほうが高いです」(中谷氏)
ファンが壊れるといっても、すぐに回転しなくなるというわけではない。想定外の力と回転数で無理に回されることで、部品の寿命が縮んだり、軸がブレるといった影響が出る可能性があるのだ。こうなると、そのうち異音がするようになったり、回転数が上がらなくなるといった壊れ方をする危険がある。
また、せっかくエアダスターで吹き付けているのに、ファンが回転してしまうと力が逃げてしまい、ホコリがあまり飛ばせなくなる。純粋に掃除という面からも、回転しないように押さえてから作業するほうが効率がいい。
くわえて、PCの近くでタバコを吸わないというのも効果的。ヤニがついてしまうとホコリがこびりつき、そこにさらにヤニがついてホコリがつくという悪循環になるからだ。
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