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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第132回

飛行機の下で働く“ヤバい車”全部見せます。羽田空港で約3000台が稼働する“グラハン車”の世界

2026年02月04日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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●数百トンを動かす怪力マシン。飛行機を“押す”仕事の裏側

【巨大な機体を操る「怪力」の持ち主】

 飛行機は、実は自力で後ろに下がれません。そこで登場するのが、力持ちの牽引車たちです。このカテゴリーは「Towing & Push back」と呼ばれ、約154台が稼働しています。

④ 航空機牽引車

 飛行機に比べてとても小さいボディですが、実は数十トンもの自重があります。その重さを活かしてタイヤのグリップ力を高め、数百トンある巨大な機体を動かす驚異的なパワー(トルク)を生み出します。

巨大な航空機もなんなく動かす航空機牽引車 (TUG)です

 機体を駐機場から押し出す「プッシュバック」や、格納庫への移動(トーイング)など、空港内の移動を一手に引き受けています。

トーバーを使って航空機を押し出す(プッシュバックさせる)姿は、定番の光景

どちらの方向にも運転しやすいよう、両方の向きに運転席を装備しています

⑤ トーバーレス・トーイングトラクター

 従来の牽引車は「トーバー」という棒で飛行機と繋がっていましたが、こちらは棒を使わない最新型です。

トーバーを使わずに航空機を牽引できるトーバーレス・トーイングトラクター(TLT)

 なんと航空機の前脚(タイヤ)を直接抱え上げて持ち上げます。連結の手間が省けるため作業が迅速で、小回りが利くのが特徴です。近未来的なフォルムにも注目です。

この部分で前脚を抱えて持ち上げることができます

運転席の部分は上下し、さらに運転席が内部で回転する仕組みになっています

●乗客が使っている“あの設備”、実はこんな仕組み

【乗客をエスコートする「架け橋」】

 私たちが飛行機に乗り降りする際に当たり前に使っている設備も、すべて“調整の塊”です。「Passenger Access」カテゴリーには約40台が含まれます。

⑥ パッセンジャーボーディングブリッジ

 空港設備でもありますが、ターミナルビルから伸びている、機体とビルを直接つなぐ可動式の橋。雨の日でも濡れずに移動できる、私たちにとって最も馴染み深い設備です。車輪がついており、操作盤で操ることで様々な機種のドア位置に合わせることができます。

飛行機の搭乗時におなじみのパッセンジャーボーディングブリッジ(PBB)

中からジョイスティックで器用に操作して動かしています

⑦ パッセンジャーステップ車

 いわゆる「タラップ車」です。PBBがない駐機スポット(オープンスポット)に飛行機が止まった際、機体に横付けして「動く階段」として活躍します。ここから乗り降りする際は、飛行機の大きさを間近で感じられるため、移動の手間はあるものの、航空ファンには隠れた人気があります。

いわゆるターミナル直結のゲートではなく、離れた駐機場(オープンスポット)にとまる「沖どめ」の際に使われるパッセンジャーステップ(PS)車です

こちらも飛行機の高さにあわせて、けっこう伸びます

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