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世界最大テックイベント「CES 2026」現地レポート 第44回

CES 2026で見かけた大量のロボット展示

「僕の同僚はAIロボット」 それは夢の未来か、すぐに訪れる現実か?

2026年01月24日 08時00分更新

文● 貝塚/ASCII

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改めて知る二足歩行+姿勢保持の神秘

 とはいえ、「ロボットはすでに完成した技術だ」「すぐにでも人の(特に、肉体的負担を伴う)仕事を代替できる」と言い切れる段階には、まだ達していないことも感じられた。

 そのことを象徴していたのが、多くの企業が採用していた「ワイヤーで吊るす」展示方式である。

駆動していないと倒れやすいのか、ワイヤーで吊るして展示する方式がよく見られた

 モデルにもよるが、関節のアクチュエーターを停止すると姿勢を保てなくなり、倒れてしまうのだろう。動いているロボットと併せて、ワイヤーで吊るして直立させたロボットも展示する方式をひんぱんに見かけた。

 人間の二足歩行+姿勢保持は、神経系と筋肉/腱/関節の極めて緻密な連携で成り立っている。

 ロボットによる二足歩行+姿勢保持は、この連携をコンピューター(=神経)と機械(=筋肉/腱/関節)で再現しようとする試みだが、安全性や転倒時のリスクなどを含めると、現状では、人間と同じレベルでの安定した動きを実用化するには、まだ越えるべき課題も残っていることがわかる。

2足歩行ではなく、ローラーで移動する方式のモデルも見られた

 今回、現代自動車グループ(ヒョンデ)は産業向け汎用ヒューマノイド「Atlas」を産業向けに導入する計画を発表しているものの、現時点で目指している用途としては、2028年からの工場での部品供給作業、2030年からの組立工程への導入と、まだ限定的だ。

 それでも、展示されていたロボットたちの、動いている間の振る舞いは本当に印象的なものだった。

 ロボットたちが見せる歩行や腕の動作、踊りは非常に滑らかで、人間の身体運動がよく研究されていることが伝わってくる。関節の動きにぎこちなさは少なく、止まっている姿勢から動き出す瞬間も、どこか人間的、生物的で自然だ。

 本当の「完成」までは、まだ距離がある。だが、完成形はすでに視界に入り始めている──そんな段階に、ロボットは差しかかっているように感じられた。

 そして、ロボット工学で世界の先頭を走ったかつての日本をふと思い、いくらかの切なさも感じてしまった。

吊るさないと静止できないというわけではない

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