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石川温のPCスマホニュース解説 第265回

アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性

2025年12月18日 13時00分更新

文● 石川温

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他社決済を使うと本当に得なのか

 仮に、AppStore内で、アップルではなく、別の決済手段を導入して、アプリやアイテムを販売したとしよう。

 大手アプリ開発者の場合、AppStore手数料として21%がかかる。また、別の決済手段に対しては当然のことながら数%、かかることになる。つまり「21+数%」かかるというわけだ。

 一方で、アップルが提供するアプリ内課金であれば、決済処理料が5%となっている。つまり、AppStore手数料と合わせて26%で済むということになる。

 アプリ開発者は、手数料が5%以下の決済プラットフォームを探してこないといけない。

 決済プラットフォームで決済するには、QRコード決済であれば、比較的スムーズだが、クレジットカードとなれば、クレジットカード番号などの入力が求められる。

 ユーザー体験を考えると、数%をケチって他の決済プラットフォームを導入するよりも、アップルのアプリ内課金で、ストレスなく支払ってくれる方を選んだ方がよいという判断になりそうだ。

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