スマホを持っていない人向けの仕組みも
ドローンを使った遭難者の捜索システムでは「スマートフォンを持っていない人向けの仕組み」も開発されている。
ドローンにマイクとスピーカーを搭載し、遭難者に直接、話しかけ、声を聞き取るというものだ。
ただ、ドローンは回転翼によって相当な騒音を発生させる。そこで、ドローン自体は100m近く上昇させる一方、昇降装置でマイクとスピーカーを最大80m降下させる仕組みをつくった。これにより、ドローンとマイク、スピーカーとの距離が離れるため、騒音の影響を受けにくくなり、会話が成立するというわけだ。
藤井氏は「男性より女性の声のほうが伝わりやすいようだ。そのため、AIによって男性がしゃべっても女性の声に変換できるようにした」という。
KDDI、ドローン×Starlinkで通信可能に
ドローンの活用はソフトバンクだけでなく、KDDIも別会社を作って積極的に取り組んでいる。
現在、KDDIはスマートフォンとStarlinkが直接通信できる「au Starlink Direct」というサービスを提供している。関係者によれば近いうちに、スマホと同じく、ドローンもStarlinkと直接、通信ができるようになるという。
ソフトバンクと科学技術大学の遭難者を捜し出すドローンは通信をするために地上からWi-Fiの電波を飛ばす必要があったが、衛星とドローンが直接、通信できれば、そうしたシステムも不要になりそうだ。
ドローンと衛星が直接通信できるようになると、山での遭難から助かる人も増えていくかもしれない。

この連載の記事
-
第270回
トピックス
楽天モバイル、黒字化の裏で不満噴出 通信設備に“2兆円投資”必要か -
第269回
トピックス
通信費が0円に? 楽天がモバイルWi-Fiをバラまく本当の狙い -
第268回
トピックス
mineoが“フルMVNO”に挑む理由 格安スマホ市場の変化が背景に -
第267回
トピックス
菅元首相に“ハシゴを外された”楽天モバイルの踏ん張りに期待 -
第266回
トピックス
スマホ値上げの足音 実質1.6万円のNothing Phoneが“最後の良心”に? -
第265回
トピックス
アップル巧妙な新手数料 スマホ法“肩透かし”で終わる可能性 -
第264回
トピックス
KDDI×ローソンが挑む“ニュータウン再生” 住民は不安も、採算に自信 -
第263回
トピックス
「アクセシビリティは“人権”」アップルが40年間続ける取り組みとは -
第261回
トピックス
スマホ5G“ミリ波”肩透かし 6Gは“センチメートル波”が鍵に -
第260回
トピックス
ドコモ苦戦 携帯3社、“値上げ”で明暗 - この連載の一覧へ












