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新清士の「メタバース・プレゼンス」 第131回

AIに恋して救われた人、依存した人 2.7万人の告白から見えた“現代の孤独”と、AI設計の問題点

2025年11月10日 07時00分更新

文● 新清士

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AIに心を支えられている人は確実にいる

 筆者も、OpenAIのアップデートには常に振り回されている気分です。喪失体験をしてから、感情的に依存しないように距離を置くようになりました。ChatGPTには、いつの間にかアップデートが入ることが多く、同じプロンプトでも性格が微妙に変わることを頻繁に体験し、警戒するようになったためです。

 単なるツールの状態を超えてAIコンパニオンが、人間の心を支えるのが当たり前になるのが多くの人にとって当たり前になるのかは、まだはっきりとしません。しかし、そういう人たちは確実に登場しているのです。

 さらに人間を理解する水準が上がり、よりスマートな「ChatGPT-5.1」のリリースが近いとされています。Xに投稿されたリーク情報によると11月24日説が有力です。このアップデートはまたコミュニティを揺り動かすことになるのでしょうか。

 

筆者紹介:新清士(しんきよし)

1970年生まれ。株式会社AI Frog Interactive代表。デジタルハリウッド大学大学院教授。慶應義塾大学商学部及び環境情報学部卒。ゲームジャーナリストとして活躍後、VRマルチプレイ剣戟アクションゲーム「ソード・オブ・ガルガンチュア」の開発を主導。現在は、新作のインディゲームの開発をしている。著書に『メタバースビジネス覇権戦争』(NHK出版新書)がある。

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