G-Master Spear Mini B850Aをレビュー
Radeon RX 9060無印の性能はどんなもん? Ryzen 7 9700X搭載小型ゲーミングPCでベンチマーク
2025年10月30日 10時00分更新
「黒神話:悟空」のフルレイトレーシングはOFFで
最後に試したタイトルは、美麗なグラフィックが魅力のアクションRPG「黒神話:悟空」のベンチマークツール(以下、黒神話ベンチマーク)だ。高画質で遊びたいゲームだが動作は当然重たくなる。かといって、フレームレートを求めれば画質が落ちてしまうため、そのバランスが難しい。
というわけで、解像度はフルHD、フレームレートは95パーセンタイルで60fps以上を必須条件とした。そのうえで、余裕をもってプラス10~20fpsくらい上が狙えるあたりの設定を探ってみた。
いくつか試していく中で、超解像技術を使った時の画質の劣化に気づいた。WQHDや4Kであればそこまで気にならないのだが、フルHDだとどうしても細部の粗が目についてしまう。そのため、「スーパー解像度」の「サンプリング解像度」もなるべく高くする方向で調整。以下のような設定にした。
ポイントは画質レベルを「最高」にしつつ、サンプリング解像度を「80」にしていること。解像度は若干犠牲になるものの、それを画質で補おうという狙いだ。その設定のベンチマーク結果がこちら。
95パーセンタイルで66fpsと、狙い通り60fps以上をクリアー。ただし、平均フレームレートは74fpsとあまり余裕は少なく、実際のゲームでは60fpsを切るシーンがあるかもしれない。そこで、もう少しフレームレートを上げるため、画質レベルを「超高」に下げてみた。
結果は95パーセンタイルで76fps、平均で84fpsとまずまず。このくらいの性能がであれば、画面のカクつきを気にすることなく遊べるだろう。
なお、サンプリング解像度が「80」でも粗が気になる場合は、この設定のままサンプリング解像度を「100」にしてしまおう。95パーセンタイルが65fps、平均が71fpsにまで下がってしまうが、ゲームがプレイしづらくなってしまうほどではない。
もちろん、画質を下げればもう少しフレームレートを上げられるが、せっかく美しいグラフィックが楽しめるタイトルだ。できれば、なるべく高画質でプレイしたいところ。
ちなみに、フルレイトレーシングをONにしてみたところ、フルレイトレーシングレベル「超高」ではフレームレートが約6割減、「低」でも約4割減となってしまった。Radeon RX 9060ではフルレイトレーシングはOFFにしたほうが無難だ。
まとめ:Radeon RX 9060ならフルHDで高画質プレイ!
コスパとサイズにこだわる人にオススメしたい
G-Master Spear Mini B850A
の標準構成価格は30万2010円だが、Radeon RX 9060搭載ビデオカードに変更することで26万5540円と大幅に安くなる。ゲーミング性能はフルHDなら高画質設定でプレイできるだけの実力があり、ゲームによってはWQHDゲーミングも視野に入るほどだった。
これだけの実力があるなら、コスパ重視のゲーミングPCとして、いい選択肢となってくれるだろう。小型ながらもカスタマイズ性も高く、幅広い要望に応えてくれる点も好印象だ。省スペースでゲーミングPCを運用したい人はもちろん、そのうえで性能に妥協したくない人にもオススメできる1台だ。
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