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Radeon RX 9060無印の性能はどんなもん? Ryzen 7 9700X搭載小型ゲーミングPCでベンチマーク
2025年10月30日 10時00分更新
「モンスターハンターワイルズ」は画質設定次第か
続いては、やや動作が重ためとなる「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークを試してみよう。Radeon RX 9000シリーズの上位モデルでは好成績を出すタイトルだけに、Radeon RX 9060のスコアーも気になるところだ。
ただし、Radeon RX 9060のVRAM容量は8GB。そのため、グラフィックプリセットで「ウルトラ」を選んでしまうと、不具合が生じる可能性があるという警告画面が出てしまう。
とはいえ、ベンチマークテストそのものは完走した。しかも、スコアーは2万超え。フレーム生成ありの設定とはいえ、フルHDで平均120fpsを超えるという好成績だ。
ただし、問題もある。どうやらVRAMが不足するためか、画面が大きく切り替わる場面で大幅にフレームレートが落ちてしまうのだ。それなりの頻度で80fpsを切るし、シーンによっては40fpsを切ることもあった。平均すればフレームレートは高いとはいえ、さすがにこれで「快適」だというのは微妙だろう。
また、ベンチマーク中の画面を見ていると、明らかにテクスチャーの表示が間に合っていないシーンに何度も出くわした。やはりVRAMが足りずにその都度読み込みが行なわれ、そこがボトルネックになっているようだ。
そこで、グラフィックプリセットのウルトラをベースに、テクスチャ品質を「高」へ変更。すると表示は大きく改善され、先ほどまであった急なフレームレートの落ち込みや、テクスチャー表示の遅れなどもなくなった。スコアーもフレームレートも伸びており、これなら文句なしに快適だ。
ここまで性能が出るなら、さらに画質を高くしたくなる。そこで、アップスケーリングモードを「クオリティ」ではなく、「AMD Native AA」に変更。これは低解像度の描画を超解像技術で高解像度化するのではなく、最初から本来の解像度で描画する設定だ。これにより、細部のディテールアップが期待できる。
結果は見ての通りで、平均フレームレートは122.89fpsに向上。見ている限りは60fps以上を維持できており、テクスチャーの描画遅れも、フレームレートの落ち込みも確認できなかった。画質優先でプレイしたければ、この設定がよさそうだ。
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