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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第118回

隣の人が消えた――。

バスごとフェリーで海を越える!? 渡り鳥ルートを再現した激レア旅と“消えた隣人”の話

2025年10月22日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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デンマークを経由してストックホルムまで1200kmのバス旅

 格安鉄道のFlixTrainでドイツのフランクフルトからベルリンまで移動しました(連載記事「たった1800円でドイツ縦断!? 安すぎる鉄道「FlixTrain」に乗ってみた!」)。ベルリンからはバスに乗り換えて目的地のストックホルムへと向かいます。

ベルリンでは5時間ほど乗り継ぎ時間があったので、名物のカリーヴルストを食べました。美味しかった!

● 20時間半のバス旅に挑戦! 宿代込みなら断然おトク?

 ルートはベルリンを北上してデンマークに入り、デンマーク東部の島々を抜けてスウェーデンをさらに北上するコース。距離にして約1200kmで、乗車時間は約20時間30分と超ロングルートです。もちろん飛行機ならバルト海をひとっ飛びで1時間40分ですが、FlixBusなら安い。飛行機だと1万円代後半からですが、今回のバス料金は座席指定(2.99ユーロ)をして、78.97ユーロだったので、1万4000円ほど。

 こう聞くとあまり価格差はないように感じますが、ひと晩バスで移動するので、現地での宿泊費も込みと考えると、少しでも節約したい私にとってはありがたいルートなんです。

 というわけで、FlixTrainを降りたベルリン=ズュートクロイツ駅前のバス停から、この連載ではもう何度も地獄を味わってきたFlixBusに乗車。初っぱなから35分ほど遅れて出発です。

バスの案内には24分遅れの案内がありましたが、ここからさらに遅れ……

来たと思ったら別のバス……を何度か繰り返し……

●長時間バスに備えて、神座席を指定!

 以前、FlixBusの座席ではかなり苦労したので、今回は前方に2階後部乗車口のところを指定。ここなら前に座席がないので、リクライニングで倒れてこないため。20時間も乗車するなら、少しでも快適に座れるところがいいですからね。

やっと乗車! 前の背もたれが倒れてこない座席をあらかじめ指定しました

 また通路側を指定しましたが、残念ながら電源は窓側の壁にしかありません。しかたがないので、延長コードで自分の席までひいて使っていました。加えて長時間座っていてもお尻が痛くならないように、エアマットも持参していたので、準備万端です。

電源は窓側の壁から持参したケーブルで延長!

 走行中にGoogleマップをみていると、どうやらドイツのフェールマン島からデンマークのロラン島へと抜けるルートを使うようです。チケット購入時はルートをきちんと調べていなかったのですが、あれ? このルートって……!

途中で港のような場所に到着。これはもしや……

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