このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

最新ユーザー事例探求 第66回

エイベックス担当者が語る、データ活用の歩みと民主化に必要なもの

懐かしのあの曲が「リバイバルヒット」する時代 エイベックスはAI・データで“バズりの兆し”を先読み

2025年10月23日 11時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

真のデータ民主化を“生成AI”で本格化

 現在、高畑氏らが目指しているのが、“データ民主化”である。「データ可視化は受け入れられ、クラウドサービスの利用も当たり前となり、BIに対するハードルは下がった。それでも、全員が“データ活用”までは至ることは難しいと実感している」と高畑氏。

 特に、経営層が直接データに触れるようになれば、レポート作成の業務が減り、意思決定のスピードも明確に向上する。

 そこで、期待を寄せるのが生成AIだ。現在、エイベックスでは、Google Workspaceの利用を通じて、生成AI「Gemini」の利用が進んでおり、業務効率化を図っているところだ。「自然言語で問いかけることで、欲しいデータの分析結果がもらえる世界観を目指している」(高畑氏)

 この生成AIの活用に不可欠なのが、AIに読み取りやすくするためのデータの整備である。現在、社内資産をデータ化して、メタデータを付与する作業を地道に進めているという。また、Google CloudのAI開発プラットフォーム「Vertex AI」を活用した、生成AIアプリケーションの開発にも乗り出している。

 高畑氏は、「可視化して当たり前、データを見て当たり前から、次のステージに進みたい」と意気込みを語った。

■関連サイト

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事
  • 角川アスキー総合研究所