このページの本文へ

前へ 1 2 3 4 次へ

最新パーツ性能チェック 第473回

Ryzen 7 9800X3Dと9700Xはどっちが良いの?! WQHDゲーミングに最適なRadeon RX 9060 XT搭載PCの最強CPUはこれだ!

2025年10月09日 16時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 熱気に包まれながら、4日間の会期を終えて閉幕した東京ゲームショウ2025、その会場で最新、話題のゲームタイトルに触れた人のなかには、”画質がキレイなWQHD解像度で快適にゲームを楽しみたい”、”PCゲーミングデビューしたい”など、ゲーミングPCを新しくしようと心に決めた人も、少なからずいるだろう。

 この秋冬に20万円台前半の予算で新たにゲーミングPCを組みたいなら、ビデオカードは7万円以下でWQHDゲーミングを十分楽しめるアッパーミドルクラスが第一候補になるだろう。CPUはそろそろ店頭在庫終了の気配があるが、3万円台前半のインテル第14世代「Core i5-14600K/14600KF」で組むのもおすすめできる。しかし、今組むならやはりゲーミングPC自作の鉄板CPUと言えるAMD Ryzen 9000シリーズで組みたいと思うもの。

 そんなゲーミングPC自作のCPUで人気となっているのが、96MBの大容量L3キャッシュ(3D V-Cache)でゲームパフォーマンスを引き上げる「Ryzen 7 9800X3D」と、同じ8コア/16スレッドCPUでありながら5万3800円前後(*)で購入できる「Ryzen 7 9700X」になる。毎月紹介している【組みたい自作PC構成まるわかり!!】のおすすめレシピのなかでも採用例が多く、文句なしに定番のCPUと言える。

(*) 国内3年間の無償保証を受けられる国内正規代理店扱い製品の価格で計算。

ゲーミング最強のRyzen 7 9800X3Dは、おおむね8万5000円前後で推移。週末特価などで、まれに8万円を切ることもある

 ところが、7万円台弱で購入できるアッパーミドルビデオカードでは、Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 9700Xでゲーミングパフォーマンスにあまり違いがないという声もPCパーツショップスタッフから聞こえてくる。

 そこで十二分にWQHDゲーミングを楽しめるGPUパフォーマンス、容量16GBのビデオメモリーを備えながら、最安価格帯製品は6万円台を切っているAMD「Radeon RX 9060 XT 16GB」ビデオカードで、Ryzen 7 9800X3DとRyzen 7 9700Xのどちらが最適なのか、そのパフォーマンスを確かめてみることにした。

パフォーマンスをチェック

 8コア/16スレッドで動作するRyzen 7 9800X3DとRyzen 7 9700Xに、現在主流の16GBビデオメモリーを搭載したアッパーミドルビデオカードやB850マザーボードなどを組み合わせてテストPCを組み上げ、各種パフォーマンスをチェックしていく。

テスト環境のPCには、AMD B850チップセットを採用するMSI「MAG B850M MORTAR WIFI」を使用

SSDの裏面からも冷やせるヒートシンクを備えた2基のPCIe5.0x4対応M.2スロットなど、ハイスペック仕様のMicro ATXマザーボードになる

Ryzen 7 9800X3DはTDP120Wで、8コア/16スレッド、最大ブーストクロック5.2GHzで動作

3D V-Cacheの動作にかかせない「AMD 3D V-Cache Performance Optimizer」。ドライバーは自動で導入される

3D V-Cache非搭載CPUからの換装時は、CPU換装後にチップセットドライバーを再インストールすることで導入される

Ryzen 7 9700X。TDPは65Wで8コア/16スレッド、ブーストクロックは5.5GHzまでアップする

ここでは、Ryzen 7 9700Xの性能をより引き出せる「TDP to 105W」モードを使った

「MAG B850M MORTAR WIFI」やDDR5-6400 32GB(16GB×2)を使用

前へ 1 2 3 4 次へ

カテゴリートップへ

この連載の記事