ZEFT Z55YCの魅力をインタビュー
ワンタッチのWi-Fi 7アンテナに巨大ヒートシンク、GIGABYTEのこだわりマザーとRTX 5080搭載グラボを採用したゲーミングPC
2025年10月05日 10時00分更新
Wi-Fiアンテナがワンタッチ接続でお手軽
──最新世代ならではの機能はありますか?
渡辺氏:弊社のAORUSシリーズで、同クラスのモデルで比較しますと、CPUの自動オーバークロック機能である「X3D ターボ・モード」が前世代はBIOSでしか利用できなかったものが、最新世代ではWindows上から変更できるようになりました。あとは、メモリーが動作できる最大クロックも上昇しています。それと、Wi-Fiアンテナがワンタッチ接続できるようになり、BIOSもわかりやすく改善しています。
──もりだくさんですね。
渡辺氏:さらに、BIOSアップデートを行う際、これまではBIOSファイルを手動で選ぶ必要がありましたが、最新世代ではUSBメモリー内をオートスキャンして、最適なBIOSファイルが表示されるようになっています。そして、マザーボードの設計にもAIを活用しています。マザーボード上の配線をどこに通すとか、どこにスルーホールを配置するとかを、従来は技術者の経験と計算で行っていたのですが、今世代の製品ではAIを使った補助ツールで設計しています。
中嶋氏:弊社でもWi-Fi搭載モデルは多数取り扱っておりますが、アンテナはお客様ご自身で取り付けることになります。一般的には、アンテナケーブルをマザーボードの端子にネジどめするように接続するのですが、このB850 AORUS ELITE WIFI7はワンタッチなのですごく簡単です。お客様の手をわずらわせる機会が減ることは、BTO PCメーカーとしては非常にありがたいです。
ヒートシンクにも並々ならぬこだわり
──B850 AORUS ELITE WIFI7を見ると、PCIe x16スロットの側に実装されている大きなヒートシンクが目にとまります。
渡辺氏:これは「M.2 Thermal Guard Ext.」と呼ばれるM.2スロット用のヒートシンクなのですが、下位のモデルと比べて放熱表面積が4倍になっています。
岡田氏:これは下位モデルにはない、AORUSシリーズの特徴の1つでもあるのですが、弊社はヒートシンクを複数に分割するより、1つの大きなサイズにするのが好みでして、見た目にもインパクトがかなり大きくなっています。ヒートシンクの直下には、3つのM.2スロットがありますので、ユーザーさんにはM.2 SSDの発熱を心配することなくお使いいただけると思います。
──VRMのヒートシンクについてはいかがですか?
渡辺氏:電源回路のVRMについても場所によって放熱に偏りが起きないよう、バランスを取った設計になっています。
──具体的にはどうやってバランスを取ったのですか?
岡田氏:まずヒートシンクを大きくして表面積を増やし、溝をどのようにエアーが抜けるかまで計算しました。それに加えて、ヒートパイプによる熱平衡も重視しましたね。
渡辺氏:弊社の研究開発部門によると、VRMのヒートシンクとI/Oパネルの間に熱溜まりが発生しやすいとのことでした。そこで、B850 AORUS ELITE WIFI7では、I/Oパネルにも通気孔を設けています。弊社の調べでは、これにより最大で7%ほど温度の低減が実現しました。







