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最新パーツ性能チェック 第472回

触ってわかった! Radeon RX 9070 XT最新ドライバーでFPSゲームが爆速&高画質に進化、ストレスフリーな快適体験へ

2025年09月24日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●北村/ASCII

提供: 日本AMD

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CoD: Black Ops 6で7%ほど性能が上昇
Cyberpunk 2077では競合製品を逆転する場面も

 それでは定番のベンチマークツールである「3DMark」(Version 2.32.8426)の結果から順に見ていこう。

 DirectX 11のテストである「Fire Strike」では、25.9.1は25.3.1からスコアーが最大で2%上昇している。とはいえ、RTX 5070 Tiとの差は6%ほどあり、溝を埋めるにまで至っていない。

 その一方で、DirectX 12のテストの「Time Spy」では、25.9.1で25.3.1から1~2%ほどスコアーを伸ばし、RTX 5070 Tiとの差を4~5%に広げている。

 レイトレーシングを使用しない負荷が重めなDirectX 12テストである「Steel Nomad」では、25.9.1は25.3.1からほとんどスコアーは変わっておらず、RTX 5070 Tiとも肩を並べている。

 さらに、レイトレーシングを使用する「Speed Way」では、25.9.1は25.3.1からスコアーを1%ほど伸ばすものの、RTX 5070 Tiには離されたままだ。

 レイトレーシング性能を見る「Port Royal」でも、25.9.1と25.3.1でスコアーはほとんど変わらないものの、RTX 5070 Tiをかなり引き離す結果となっている。

 3DMarkにおいては、25.3.1で十分に最適化がなされているようで、25.9.1であまりスコアーは変わっていないと言っていい。

 では、実際のゲームではどうなのか。「Call of Duty: Black Ops 6」の結果に移ろう。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえで、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。

 その結果だが、25.9.1は25.3.1から平均フレームレートが4~7%、1パーセンタイルフレームレートが4~6%、それぞれ向上。RTX 5070 Tiとの差を22~28%に広げている。もともと、Radeonシリーズが高いフレームレートを発揮する傾向があるタイトルだが、ドライバーの更新でさらに性能を伸ばしている点は評価できる。

 続いて「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」では、「ウルトラプリセット」を選択し、フレーム生成はOFFのまま実行している。

 ここでは、ドライバーを25.9.1に更新することで25.3.1からスコアーが1~3%上昇。とくに解像度が高くなるにつれてスコアーの伸びが大きくなっているが、これは1920×1080ドットではCPU性能が足かせとなり、スコアーが3万9000付近で頭打ちになってしまうためだ。

 また、RTX 5070 Ti比で見ていくと、RX 9070 XTは25.9.1で6~9%高いスコアーを発揮。25.3.1の時点でもRTX 5070 Tiを上回っているが、25.9.1でその差を伸ばしている点は好印象だ。

 それではGeForceシリーズへの最適化が進んでいる「ファイナルファンタジーXIV」のパフォーマンスはどうなのだろうか。そこで、「最高品質」で「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」を実行してみた。

 25.9.1は25.3.1からスコアーが6~10%ほど上昇。さすがにゲーム側の最適化があるためRTX 5070 Tiに届かないものの、1920×1080ドットでその差を5%にまで縮めている点は立派だ。

 そして「Cyberpunk 2077」では、「レイトレーシング:ウルトラプリセット」を選択して、ベンチマークモードを実行した。ここでは、1920×1080ドットの結果に注目してほしい。

 25.3.1ではRTX 5070 Tiに平均フレームレートが2%ほど後塵を拝してしまっているが、25.9.1になると10%も性能が伸び、逆転を果たした。ドライバーの更新で競合製品との位置付けが入れ替わるいい例になったのではないだろうか。

 なお、1920×1080ドットの1パーセンタイルフレームレートのほか、ほかの解像度では、25.9.1は25.3.1から1%ほど上昇している。

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