●小さな金属部品を扱うなら「ミニレールアンビル」
ミニレールアンビルの魅力は、なによりそのサイズ感。実測で約70(幅)×50(奥行き)×50(高さ)mmとコンパクトで、手のひらに乗るほど小さいです。
このサイズであれば、工具箱などにしまっておくのも余裕。それでいて約400gとずっしりした重さがありますから、小さい部品を扱うのにかなり便利です。作業台としてはもちろんですが、材料の仮押さえとか、ズレないように使う重しとしても活躍してくれます。
当然、大きな材料や部品を扱うのには向いていませんが、棒材の端を潰して抜け止めにする、潰し釘を作る、ピンを打ち込む、叩いてカシメ直すといった細かい作業であれば、かなり実用的に使えます。
コンパクトなアンビルといえば板状の製品もありますが、こちらは高さがあるのが強み。高さがあるとL字やコの字状のものを扱えるほか、端を使った曲げ加工もやりやすくなります。
真価を発揮するのは、やはり小さいものを加工するとき。試しに0.5mmのアルミ板を丸め、1.5mmのステンレス棒に巻いてヒンジっぽいものを作ってみましたが、わずかな力加減もしっかりと伝わり、非常に作業しやすく感じました。
また、台へと取り付けられる穴があいているのもポイント。大きな木材にネジなどで止めてしまえば、動いたり、ひっくり返ったりといったことが激減します。小さいのが特徴とはいえ、作業中に動いてしまうと困るだけに、うまく活用しましょう。
●工具のメンテやカーブを利用した整形に「金床」
ミニレールアンビルは小ささが魅力ではありますが、力を入れて叩くのであれば、さすがに小さすぎます。より大きな部品や素材を扱うのであれば、もう少し大きなサイズを検討する方がいいでしょう。
こういった目的にちょうどいいのが100mmサイズの「金床」。実測約100(幅)×120(奥行き)×115(高さ)mmで、重量約3300gという製品です。ミニレールアンビルと比べると、重量比で8倍以上、作業面の広さも3倍以上と、かなり大きくなっています。
通常のアンビルと違うのが、角が丸められているうえ、側面辺りが浅い角度でカットされていること。この形を上手く利用すれば、平面だけでなく曲面加工をしたり、特定部分に力を加える、というのがやりやすくなります。

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