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“すぐに再生スタート”できる独自の配信技術から、“秒間3万リクエスト”にも耐える強いインフラまで

「Nintendo Music」の裏側に技術と工夫 快適な“ゲーム音楽体験”を届けるために

2025年08月08日 16時15分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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「秒間3万リクエスト」にも耐えうるインフラに

 ここまで紹介した構成で、リリース前に性能評価を実施。負荷テストは「k6」をGoogle Kubernetes Engine(GEK)上で動かす形で行われた。スケール性能・特性の確認と最適化のために「スパイク的アクセス」、計算資源や同時接続数の最適化のために「定常的アクセス(ロングランテスト)」という2つのケースで検証している。

 スパイク的アクセスでは、Nintendo Switch Onlineの加入者(2024年9月時点で3400万人)がほぼ全員が利用するケースを想定。アクセスゼロの状態から秒間3万リクエスト規模まで、10分間でスパイクする検証において、チューニングなしでも95%ile(95パーセンタイル)のレイテンシは非常に低い状態だったという。ただ、スケール中にメモリエラーなどが発生したため、同等のアクセスが来てもCPU・メモリの使用率が最適になるようチューニングしている。

 ロングランテストも、CPU・メモリともに安定しており、長時間動作によるメモリリークなども発生することはなかった。レイテンシもプロジェクト内で定めたSLOを満たしたという。灘友氏は、「実際に、ローンチ後から現在に至るまで、期待された特性を満たす形で安定したサービス運用を続けている。すべてマネージドなサービスを活用しているため、運用負荷も非常に低い」と締めくくった。

スパイク的アクセスでの性能評価

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  • 角川アスキー総合研究所