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石川温のPCスマホニュース解説 第245回

不安定だったauのスマホ直接衛星通信、ウソのように快適に

2025年07月18日 10時30分更新

文● 石川温

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600基からの衛星から絶えず電波をキャッチ

 実は7月17日までに、衛星からの電波を追加で発射するようになったのだという。

 4月のサービス開始時は「軌道傾斜角」と呼ばれる衛星の軌道において、53度を飛ぶ衛星だけしか電波を出していなかった。しかし、その後、総務省から追加の許可が出て、43度の軌道を飛ぶ衛星からの電波もつかむようになったのだ。

 これにより、600基の衛星から絶えず、電波をキャッチできるようになったので、安定して、また圏外になる時間がかなり短くなった。

 実際、KDDIによれば、SMSの送受信にかかる時間が、従来の2分以内から30秒以内に改善されているという。

 確かに4月に実験していたときは、SMSを飛ばそうとしても満足に飛んでくれないなんてことが結構あった。しかし、この7月には実にサクサクとSMSが飛んでくれるようになった。

 実際、衛星につないだiPhone 16 Proから家族に「今晩、夜ご飯いらない」とiMessageを送ったら、すぐに「わかった」という素っ気ない返事が戻ってきた。

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