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DDR5はもう高くない! ASRock B850 Micro ATXで賢く始める次世代PCライフ

文●タカフグ 編集●北村/ASCII

提供: ASRock

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 DDR5メモリーは2021年ごろから市場に登場し始めたが、初期は高価でなかなか手を出しにくかった。また、当時はCPUもDDR4/DDR5両対応の場合が多かったため、互換性のないDDR5対応のマザーボードを買うよりも、DDR4対応のマザーボードを使って組むほうがコスパよくPCを自作できる場合が多かった。

 そうした流れもあって、「DDR5は高いからまだ早い」と思っている人は多いだろう。しかし、実は今のDDR5メモリーは、DDR4メモリーとほとんど価格差がなくなってきている。DDR4よりもDDR5のほうが安価になるのも時間の問題だ。また、最新のCPUやマザーボードもDDR5専用のものがメインになってきており、次世代PC構築ではすっかりDDR5が“普通”の立ち位置になりつつある。

16GBメモリー2枚組の平均価格(編集部調べ) 縦軸:価格/横軸:日付

 そして、もう1つ注目したい自作のトレンドとして、コンパクトで扱いやすいMicro ATXマザーボードの進化も挙げられる。昨今のMicro ATXマザーボードは拡張性も高く、ATXよりもコンパクトなのでPCケースの選択肢も広がる。特に今は、Socket AM5対応でコスパのいいAMD B850チップセット搭載モデルのラインアップが増え、最新Ryzenなどと組み合わせるのに適している。

パーツショップに並ぶMicro ATX用PCケース。ATX対応PCケースよりもコンパクトなので人気急上昇中。ショップで取り扱う製品も増えてきている

 本稿では、DDR5対応かつMicro ATXの、ASRock製オススメB850マザーボードを紹介。用途や予算に合わせた構成例や、省スペースでデスクをすっきり見せるスタイル提案もあわせて、次世代PCライフを賢く始めるためのヒントをお届けしよう。

ニーズに合わせて選べるASRock B850 Micro ATXマザーボード

 AM5向けのAMD 800シリーズチップセットでは、X870E、X870、B850、B840の4種類が登場している。B850は、ハイエンドのX870/X870Eとエントリー向けであるB840の間のミドルクラス。価格と性能のバランスが取れた、幅広いユーザー層に適応するクラスと言える。

 そのB850マザーボードの中でオススメしたい、コンパクトなMicro ATXモデル5モデルの特徴を紹介していこう。

クリエイター目指すなら「B850M Steel Legend WiFi」

実売価格:3万1000円前後

背面インターフェースは、HDMI、DisplayPort 1.4、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 Type-A、USB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×4、2.5GbE、BIOS Flashbackスイッチ、オーディオ端子など

 ASRockユーザーにとってもなじみ深い、鉄板シリーズとも言えるSteel Legendのモデル。B850 Micro ATXマザーボードの中では上位クラスのスペックになっており、主なターゲットはハイエンドゲーマーやクリエイターだ。

 Micro ATXながら電源フェーズも12+2+1と堅牢な設計。ゲーミングを意識した高性能なCPUも安心して使用できる。オーディオコーデックには「Realtek ALC1220」を搭載しており、オンボードでも十分な音質を出せることもゲーミング用途にはうれしい。また、今回紹介する中で唯一WI-Fi 7に対応している。

 PCIe 5.0接続に対応した最上段のM.2スロットには、コンパクトなMicro ATXマザーボードながら比較的大型のヒートシンクを搭載し、さらに冷却性を向上させる「Enhanced M.2 Cooling」という設計で放熱性能を高めている。

 そして、ライトニングゲーミングポートが搭載されているのもポイントだ。キーボードやマウスなどをここに接続することで遅延を抑え、高速なレスポンスが期待できるようになる。複数あるUSBポートの中でも、この2つが最優先で処理されるからだ。入力デバイスのレスポンスが操作性に大きく影響するゲームにおいて、威力を発揮する。

オススメの構成はコレ!
CPU Ryzen 7 9800X3D
ビデオカード ASRock AMD Radeon RX 9070 XT Steel Legend 16GB
メモリー DDR5-5600 64GB
ストレージ PCIe Gen.5 NVMe SSD
電源ユニット ASRock Steel Legend SL-1000GW

 そんなB850M Steel Legend WiFiでPCを組むなら、上記のような構成で組むのがバランスがいいだろう。Ryzen 7 9800X3DとRadeon RX 9070 XTは、ゲーミング向けで特にコストパフォーマンスが高く、WQHDゲーミングもこなせる強力な構成だ。メモリーとSSDもマザーボードの性能をフルに活かすスペックで、最新のDDR5環境のパフォーマンスを存分に堪能したい人にオススメ。電源は850Wでも問題ないが、将来のアップグレードを見据えて1000Wをチョイスした。

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フルHDゲーミングなら「B850M Pro RS WiFi」

実売価格:2万6000円前後

背面インターフェースは、HDMI、DisplayPort 1.4、USB 3.2 Gen 2 Type-C、USB 3.2 Gen 2 Type-A、USB 3.2 Gen 1×2、USB 2.0×4、2.5GbE、BIOS Flashbackスイッチ、オーディオ端子など

 フルHDゲーミングなどが主な用途となるゲーマーには、コストとスペックのバランスが取れた「B850M Pro RS WiFi」を主軸にした構成をオススメしたい。

 電源フェーズは8+2+1と十分な設計になっており、一般的な動作なら高性能なCPUもしっかり動作させられる。メモリーオーバークロックにも対応しており、最大でDDR5-8000+に対応しているなど、しっかり高スペックなPCも組める設計だ。

 Micro ATXながら、インターフェースが充実しており、USBポートを合計8基備えている。その内訳はUSB 3.2 Gen 2 Type-A×1、USB 3.2 Gen 2 Type-C×1、USB 3.2 Gen 1×2、 USB 2.0×4という構成。上位モデルのB850M Steel Legend WiFiと比べても遜色なく、デバイスを多く接続するゲーミング用途でも使いやすい。

オススメの構成はコレ!
CPU Ryzen 7 9700X
ビデオカード ASRock AMD Radeon RX 9060 XT Challenger 16GB OC
メモリー DDR5-6000 16GB
ストレージ 高速NVMe SSD
電源ユニット ASRock Steel Legend SL-850G

 B850M Pro RS WiFiで自作する際の構成は、パフォーマンスと価格のバランスが重要。Ryzen 7 9700Xは、3D V-Cacheを搭載したX3D型番のCPUよりも安価ながら、8コア/16スレッドを搭載しており総合的なコスパが優秀だ。それにRadeon RX 9060 XT(VRAM 16GB版)を組み合わせることで、フルHDゲーミングを意識したバランスのいい構成を目指すのがオススメ。

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