HYTE「Y70 Touch Infinite Panda」採用の「ZEFT R60RA」の性能をチェック
カッコいい液晶付きケースでRyzen 7 9800X3DとRTX 5090と超高性能、4Kゲーミングも快適なゲーミングPCに憧れる!
2025年06月05日 11時00分更新
パソコンショップSEVEの「ZEFT R60RA」は、ケースにHYTEの「Y70 Touch Infinite Panda」を採用した個性的な。CPUに「Ryzen 7 9800X3D」を、GPUに「GeForce RTX 5090」(以下、RTX 5090)をそれぞれ採用していることから、かなりの性能が期待できるが、果たして実際のゲーミングパフォーマンスはどの程度なのだろうか。そこで、ZEFT R60RAでいくつかのゲームをプレーし、そのポテンシャルを確かめてみたい。
ZEFT R60RA
https://pc-seven.co.jp/spc/26843.html
価格:143万9800円(税別)、158万3780円(税込)
ZEFT R60RAの主なスペック | |
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CPU | Ryzen 7 9800X3D(ベースクロック4.7GHz、最大クロック5.2GHz)、8コア/16スレッド、L3キャッシュ96MB |
CPUクーラー | ASUS「ROG Strix LC III 360 ARGB」 |
グラフィックス | ASUS「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 OC Edition」 |
メモリー | Micron DDR5-5600 128GB(32GB×4) |
ストレージ | 2TB M.2 SSD(Western Digital「SN850X」、PCIe 4.0)、4TB M.2 SSD(Western Digital「SN850X」、PCIe 4.0) |
光学式ドライブ | ー |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4 |
PCケース | HYTE「Y70 Touch Infinite Panda」 |
電源ユニット | ASUS「ROG Strix 1200W Platinum」(定格出力1200W、80PLUS Platinum認証) |
OS | Windows 11 Pro(64bit) |
4K解像度でも非常に高いパフォーマンス
コアなゲーマーでも驚くであろう性能
まずは、定番の3Dベンチマークツールの「3DMark」(Version 2.31.8385)からだが、ZEFT R60RAは、「Fire Strike」においてテスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも3万以上という非常に高いスコアーを発揮。
DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、Time Spy Extremeで1万8000台と高い成績を残しており、さすがRTX 5090といった結果だ。同じくDirectX 12のテストの「Steel Nomad」や「Speed Way」でも1万5000弱と高いスコアーを出しており、ゲームパフォーマンスは期待できそうだ。
また、「Port Royal」も4万に迫る勢いを見せており、レイトレーシングも十分な性能を備えているといっていい。
では実際のゲームではどうなのか、「Call Of Duty: Black Ops 6」のテストに移ろう。ここでは、オプションから「極限プリセット」を選択したうえで、DLSSを有効。その状態で、ゲームに用意されたベンチマークモードを実行している。
その結果だが、ZEFT R60RAは3840×2160ドットでも常時120fps以上のパフォーマンスを発揮しており、かなり快適なプレーを実現。1920×1080ドットにいたっては、1パーセンタイルフレームレートが150fpsを超え、平均フレームレートが200fpsまであとわずかと非常に高い性能を発揮。ZEFT R60RAのゲーミング性能はさすがといったところだ。
続いて「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」では、「ウルトラプリセット」を選択して実行。カプコンが示す指標では、スコアーが2万以上で最高評価となる「非常に快適にプレイできます」とされており、ZEFT R60RAは3840×2160ドットでそれを優に上回っている点は評価できる。高解像度でキレイな画質でゲームを快適にプレーできうr点は、ZEFT R60RAが持つ大きなアドバンテージといえよう。
これまでのゲームに比べると描画負荷が軽めの「Apex Legends」におけるパフォーマンスはどの程度だろうか。今回はオプションから描画負荷が最高になるように設定してゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。なお、ゲームの仕様上、300fpsが上限となっている点は注意してほしい。
ZEFT R60RAは、ほぼ300fpsに張り付いた状態になっており、それは3840×2160ドットでも変わらない。3840×2160ドットにおける最小フレームレートは290fpsを超えている点は立派。
FPSやTPSでは、1フレームでも多く描画して他人より有利に立ち回るといったゲームプレーがトレンドになっている。そのため、Apex Legendsでこれほど高いパフォーマンスを発揮するのでれば、ZEFT R60RAはコアなプレイヤーでも満足のいく性能を備えているといえる。
さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、「最高品質」で実行しているが、ここでもZEFT R60RAの結果は申し分ない。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされているが、ZEFT R60RAは3840×2160ドットでも、それを十分満たしている。
3840×2160ドットにおけるスコアーの詳細を確認すると、平均フレームレートは184.4fps、最小フレームレートは114.0fpsとそれぞれ高く、快適なプレーが実現することは誰の目にも明らかだ。
最後に「PCMark 10」(Version 2.2.2737)で、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行しているが、ZEFT R60RAの総合スコアーは1万を超えており、かなり優秀だ。
さらにその詳細を見ていくと、Digital Content Creationが2万に迫っており、動画編集やフォトレタッチなどのコンテンツ制作の用途で高いパフォーマンスが期待できる。また、基本性能を知るEssentialsやオフィスアプリケーションの性能を測るProductivityでもスコアーは1万を上回っており、ZEFT R60RAはさまざまな用途で活躍できるパソコンといえる。
テスト結果はさすがといった内容
価格に見合った高いゲーミング性能
以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT R60RAのポテンシャルはかなり高い。ケースのY70 Touch Infinite Pandaは、ビデオカードにライザーカードを使用する都合上、PCI Express 4.0 x16までの対応となっている。しかし、今回のテストでは、RTX 5090は十分その真価を発揮できており、パフォーマンスは申し分ない結果だ。
ZEFT R60RAの価格は158万3780円と非常に高額なものの、それに見合ったパフォーマンスを備えており、長年にわたってスペックを気にせずゲームを最高画質で快適にプレーできる1台だ。
