試用機のビデオカードはGeForce RTX 5090、マザーボード、ビデオカード、CPUクーラー、電源がASUS製

ほ、ほしいっ！ HYTEのタッチスクリーン搭載ケースのBTOPC、人気のRyzen 7 9800X3Dを採用

「ZEFT R60RA」

　AMDのZen 5アーキテクチャを採用したCPU、「Ryzen 9000」シリーズが登場してしばらく経つが、ゲーミング用途に重きに置くと「AMD 3D Vcacheテクノロジー」（以下、3D Vcache）を採用した“X3D”モデルを待っていた人も多いのではないだろうか。そして、NVIDIAから「GeForce RTX 5000」シリーズが登場し、両者を組み合わせたゲーミングPCに買い替えようと考えている人もいるのではないだろうか。

　パソコンショップSEVEのBTOパソコン「ZEFT R60RA」は、こういった需要に応えることができ、CPUに「Ryzen 7 9800X3D」を、GPUに「GeForce RTX 5090」（以下、RTX 5090）をそれぞれ採用したハイエンドモデルだ。では、このZEFT R60RAはどのようなマシンなのか、詳しく見ていこう。

ZEFT R60RA
https://pc-seven.co.jp/spc/26843.html
価格：143万9800円（税別）、158万3780円（税込）

ZEFT R60RAの主なスペック
CPU	Ryzen 7 9800X3D（ベースクロック4.7GHz、最大クロック5.2GHz）、8コア／16スレッド、L3キャッシュ96MB
CPUクーラー	ASUS「ROG Strix LC III 360 ARGB」
グラフィックス	ASUS「ROG Astral GeForce RTX 5090 32GB GDDR7 OC Edition」
メモリー	Micron DDR5-5600 128GB（32GB×4）
ストレージ	2TB M.2 SSD（Western Digital「SN850X」、PCIe 4.0）、4TB M.2 SSD（Western Digital「SN850X」、PCIe 4.0）
光学式ドライブ	ー
通信規格	有線LAN（2.5GBASE-T）、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
PCケース	HYTE「Y70 Touch Infinite Panda」
電源ユニット	ASUS「ROG Strix 1200W Platinum」（定格出力1200W、80PLUS Platinum認証）
OS	Windows 11 Pro（64bit）

ゲーマーに人気のRyzen 7 9800X3Dと、シリーズ最上位のRTX 5090を採用
CPUクーラー、マザーボード、ビデオカード、電源はASUS製

　前述のとおり、ZEFT R60RAはCPUにRyzen 7 9800X3Dを採用。Ryzen 7 9800X3Dは、8コア／16スレッドのCPUで、ベースクロックは4.7GHzだが最大クロックは5.2GHzを誇る。最大の特徴は、3D Vcacheにより96MBという大容量のL3キャッシュを備えている点だ。レイテンシの低い大容量L3キャッシュを用意することで、ゲームパフォーマンスが向上するというわけだ。

　Ryzen 7 9800X3DのTDP（熱設計消費電力）は120Wもあるが、ZEFT R60RAではその冷却にASUS製の簡易水冷タイプ「ROG Strix LC III 360 ARGB」を装着。このクーラーは、ASUSによるとAsetek製の第7世代v2ポンプを採用し、冷却性能が100W向上しているという。

　ウォーターブロックにはLEDが搭載され、常時点灯を含めて12種類のイルミネーションが可能。なお、このLEDはASUSの設定ツール「Armoury Crate」に用意された「Aura Sync」から制御可能だ。

CPUクーラーは簡易水冷タイプのROG Strix LC III 360 ARGB。ウォーターブロックにLEDが搭載されている

360mmサイズのラジエーターはトップパネルに搭載。120mm角ファンが3基装着され、LEDにより煌びやかに点灯する

　組み合わされるGPUはRTX 5090で、試用機ではクーラーと同じASUS製の「TUG Gaming GeForce RTX 5090 32GB GDDR7」が装着されていた。このカードは、GPUクーラーにブレードとバリアリングが一体化した「Axial Tech」仕様のファンを3基搭載し、両端の2基が反時計周り、中央の1基が時計回りと、回転の向きが異なっている点がユニーク。

　ASUSによると、これにより乱流を抑え、空気の拡散を高めるという。また、GPUの温度が50度を下回るとファンの回転を停止する機能も用意されている。

ケースの仕様により、ビデオカードはPCI Express x16スロットに直差しではなく、ライザーカードを利用する

ビデオカードはTUG Gaming GeForce RTX 5090 32GB GDDR7。ライザーカードにより地面に対して垂直の向きに実装されている

外部出力もビデオカードのものを利用するため、DisplayPortやHDMIもよく見かける一般的なPCとは異なる配置となっている

　マザーボードも、これまたASUS製の「Strix X870-F GAMING WiFi」で、なるべくASUS製品で揃えようとしている意図が見え隠れする。このStrix X870-F GAMING WiFiの電源回路は16＋2＋2フェーズ構成で、110Aの電流にも対応するかなり豪華な作り。

　また、M.2スロットは4本用意されているほか、USB 4に対応したUSB Type-Cを2基備え、2.5GBASE-Tの有線LANやWi-Fi 7対応の無線LANなども搭載しており、かなり多機能な製品に仕上がっている。

ピラーの下部にはヘッドセット入出力端子のほか、USB 3.2 Gen.2 Type-CとUSB 3.2 Gen.1×2が用意されている

USB 4（Type-C）×2、USB 10Gbps（Type-A）×5、USB 10Gbps（Type-C）、USB 5Gbps（Type-A）×4と背面に用意されたUSBはかなり豊富な構成