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OpenAI、“ポストiPhone”開発か ジョナサン・アイブ氏の企業を傘下に

2025年05月22日 13時05分更新

文● @sumire_kon

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OpenAIのロゴ

 OpenAIは5月21日、元アップルのジョナサン・アイブ氏の企業「io」を買収し、合併すると発表した。AIを活用した革新的なハードウェア開発を目指す。5月22日付けのBloombergの報道によれば、買収額は65億ドル(約9300億円)。

 同氏は2023年から自身のデザイン企業「LoveFrom」を通じて、OpenAIと新型AIデバイス開発に向けた協業を開始。ioはその協業を推進すべく、2024年にアイブ氏がエンジニアや製品開発の専門家などを集めて設立した企業だ。

 両社は合併後、研究、エンジニアリングなど、各チームの連携を強化。アイブ氏とLoveFromは、OpenAIとio全体の詳細設計とクリエイティブの責任を引き受ける立場となる。

 本件について、OpenAIのサム・アルトマンCEOは「テクノロジーを使うことの意味は、根本的に変わる可能性があります。30年前にAppleコンピューターを初めて使った時に感じた喜び、驚き、そして創造的な精神を、少しでも多くの人に届けられたらと思っています」とコメント。今後の製品開発への期待感を示した。

 ジョナサン・アイブ氏は2019年に退社するまで、アップルで製品デザインを担当した人物。初代「iMac」をはじめ、スティーブ・ジョブズ氏の復帰後、アップルのV字回復を支えたさまざまな製品をデザインしたことでも知られている。

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