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超デスクトップ級! ゲーミングノートの最高峰レベルだった「AORUS MASTER 18」

2025年06月23日 17時00分更新

文● 市川/ASCII 編集⚫︎ASCII

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デスクトップ並みに高い、ハイエンドのスペックと大画面

 ゲームがカクつく、動画編集のレンダリングが遅い、PCが熱を持ってファンがうるさい…そんな経験、ありませんか?

 筆者自身も、動画編集していたときに「なんでこんなに時間がかかるんだろう」と感じることが増えました。ゲーム中も、盛り上がる場面でフレームレートが落ちると一気にテンションが下がるし、作業をしていても、PCのファン音が気になって集中できない。おまけに熱でパフォーマンスが落ちるという悪循環。

 そんなときに「そろそろノートPCでは限界なのかも」と思ったわけです。でも、デスクトップPCは置く場所に困るし、配線の取り回しも面倒。かといってノートPCで妥協したくもない。そんなジレンマを抱えていたところに出会ったのが、GIGABYTEの「AORUS MASTER 18」でした。

 見た目はたしかにノートPC。でも中身は、完全にハイエンドなデスクトップ並み。2025年春に登場したこのモデルは、インテルのCore Ultra 9 275HXとNVIDIAのGeForce RTX 5080 Laptopという現時点での“最強クラス”の組み合わせを詰め込んだ、まさに次世代のフラッグシップノート。

 さらに、筐体のデカさも迫力満点。ミニLEDディスプレーは18インチで240Hz駆動と超高性能。RGBでギラギラに光らせることができるし、加えて、冷却性能も抜群で高負荷の作業も安定してこなせる。しかもAIによるシステム最適化機能「GiMATE」まで搭載していて、パフォーマンスと静音性の両立まで考えられています。

 「これ、ほんとにノートなの?」と疑ってしまうほどのスペックを持ち、自宅やオフィス内であれば持ち運べるモバイル性もあり。この感動は、ノートPCで妥協しながら頑張っていた人にこそ伝えたいです。

AORUS MASTER 18のメリット

ポイント(1) ゲームも編集もスイスイ。圧倒的な処理性能

 まず何といっても驚かされたのが、その処理性能の高さ。AORUS MASTER 18は、インテルのCore Ultra 9 275HX(24コア・24スレッド)に、NVIDIAのGeForce RTX 5090 Laptop GPUを搭載。もうこの時点で「ノートPCの枠を超えているな」と感じました。

 たとえば、レイトレーシングを使った最新ゲームでも、解像度や画質設定を妥協せずに高フレームレートをキープ。動画編集でも、4K素材を扱っていてもレンダリングがとにかく早く、エンコード中に他の作業を並行してもまったくストレスを感じません。

 AI処理や3Dモデリングなど、重めのタスクを一気にやってもサクサク動いてくれるのは、このスペックならでは。これまでの「ノートPCならここまでが限界かな…」という常識を、いい意味で壊してくれる存在です。

ポイント(2)見るものすべてが美しく。18インチミニLEDディスプレーの没入感

 このAORUS MASTER 18で特に印象に残ったのが、映像の美しさです。ディスプレイは18インチのWQXGA(2560×1600ドット)液晶で、ミニLEDバックライトを採用。正直、このレベルのディスプレイがノートPCに載っているというだけで、かなりテンションが上がります。

 まず、最大輝度は1200ニトと非常に明るく、日中の自然光が差し込む部屋でもくっきりと見やすい。さらにコントラスト比は125000:1という圧倒的な深みがあり、特に暗いシーンでは黒の締まり具合が段違いです。映画やゲームのダークな演出も細部までしっかり表現され、「ああ、これが正しい黒か」と納得するレベル。

 色域もDCI-P3を100%カバーしており、色の再現性がとにかく高い。映像制作や写真編集の作業をする人にとっては、信頼できる表示環境と言えるでしょう。

 さらにリフレッシュレートは240Hzとゲーミング用途にも最適。動きの速いFPSやMOBAでも残像感が少なく、応答もスムーズなので、画面の動きについていけずに負ける…なんてことも減りそうです。

 ディスプレーに妥協しないって、実は長く使ううえでとても大切なこと。その点、AORUS MASTER 18の画面は「作業効率」「没入感」「目の疲れにくさ」まで全部カバーしてくれる、信頼感のあるゲーミングノートではないでしょうか。

ポイント(3) 熱を感じさせない安定性。冷却性能だけじゃなく静音性も◎

 ゲーミングノートって、どうしても気になるのが熱問題。長時間使っていると「キーボードが熱くてツラい…」なんてこと、経験ある人も多いと思います。しかもファンが常にブォーンと鳴っていて、ノイキャンヘッドホンを使いながらじゃないと、静かな部屋ではちょっと気になるレベル…。

 でも、このモデルにはGIGABYTE独自の「WINDFORCE Infinity EX」という冷却システムが搭載されていて、最大270Wのハイパワー構成でもしっかり冷却できる設計になっています。

 ポイントは冷やすだけじゃなくて、「静かに冷やす」ことを意識した構造になっているところ。内部には4基の冷却ファンがあり、それぞれが非対称ブレード設計の“フロストファン”という特殊な構造。気流を整える工夫や、音を分散する波形の音響設計なんかも施されていて、負荷が高いときでも「うるさい」とは感じにくい仕上がりだそう。

 さらに感動したのは、低負荷時にはファンが完全に停止する0dBモード。ブラウジングや文書作成くらいならかなり静かでで、「え、これ動いてる?」って思うくらい。静かな夜に作業していても気になりませんでした。

とはいえ注意すべき点

持ち運びは自宅やオフィス内での移動に限定されそう

 ゲーミングノートというカテゴリーではありますが、高性能なパーツとそれらを強力に冷却するためのシステムを搭載しているため、どうしても重量は増加します。

 AORUS MASTER 18の重量は約3.5kgほど、付属のACアダプターとあわせると約4.5kgとなっています。持ち運びも可能ではありますが、荷物としては嵩張るため、カバンに入れて常時持ち運ぶというよりは、自宅やオフィスの中で動かして使うのが中心になると思います。

最新規格に対応する環境が必要

 Thunderbolt 5 やWi-Fi 7 といった最新規格に対応していますが、これらの恩恵を最大限に受けるためには、対応する周辺機器やネットワーク環境(Wi-Fi 7対応ルーターなど)を別途用意する必要があります。

 現時点ではまだこれらの規格が広く普及している段階ではないため、性能をフルに引き出した人は周辺機器を購入する予算も準備したいところです。

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