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be quiet!「SILENT BASE 802 Black」採用「ZEFT R61SBA」の性能をチェック

Ryzen 9 9950XとRTX 5080で静音ケースのゲーミングPC、4Kもしっかり視野に入る性能

2025年05月09日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT R61SBA」

 静音性とパフォーマンスの両立を実現したパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT R61SBA」(関連記事)。では、そのゲームパフォーマンスはどの程度なのだろうか。実際にテストを行ない、そのポテンシャルに迫ってみたい。

吸音パネルを採用し、静音なのも特徴だ

ZEFT R61SBA
https://pc-seven.co.jp/spc/27276.html
価格(税別):56万9800円、価格(税込):62万6780円(5月8日現在)

ZEFT R61SBAの主なスペック
CPU Ryzen 9 9950X3D(4.3GHz~最大5.7GHz)、16コア/32スレッド、L3キャッシュ128MB
CPUクーラー CoolerMaster「MasterLiquid 240 Core II Black」
グラフィックス GeForce RTX 5080
メモリー Micron DDR5-5600 64GB(32GB×2)
ストレージ 2TB M.2 SSD(Western Digital「SN850X」、PCIe 4.0)
マザーボード ASRock「X870E Nova WiFi」(AMD X870Eチップセット)
光学式ドライブ
通信規格 有線LAN(5GBASE-T)、Wi-Fi 7、Bluetooth 5.4
PCケース be quiet!「SILENT BASE 802 Black」
電源ユニット ASRock「Steel Legend ATX3.1 1000W」(定格出力1000W、80PLUS Gold認証)
OS Windows 11 Home(64bit)

3DMarkのFire Strikeでは脅威の5万超え
4Kでも快適なゲームプレーを実現

 さっそく、「3DMark」(Version 2.31.8385)の結果から見ていこう。「Fire Strike」では、ZEFT R61SBAは好調なスコアーを発揮し、とくにFire Strike“無印”で5万を超えてみせた点は立派。

「3DMark」(Version 2.31.8385)の結果

 テスト解像度が3860×2160ドットとなるFire Strike Ultraでも、2万以上のスコアーをたたき出しており、ZEFT R61SBAの描画性能は申し分のない内容だ。次にDirectX 12のテストである「Time Spy」だが、やはりZEFT R61SBAのパフォーマンスは優秀で、Time Spy Extremeでも1万5000台と非常に高いスコアーを残している。

 同じDirectX 12でもゲームの採用例が多いFuture Level 12を使用したテストである「Steel Nomad」では、さすがに描画負荷が大きくスコアーが低下するものの、それでもZEFT R61SBAは8000台とスコアーは秀でている。さらに、DirectX Raytracingを使用する「Speed Way」や、DirectX Raytracingの性能を見る「Port Royal」でも、ZEFT R61SBAのスコアーは優秀で、リアルタイムレイトレーシングもかなり高いパフォーマンスが期待できそうだ。

 では、実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Black Ops 6」の結果に移ろう。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえでDLSSを有効に設定した。

「Call of Duty: Black Ops 6」の結果

 その状態でゲームに用意されたベンチマークモードを実行しているが、ZEFT R61SBAは3840×2160ドットでも1パーセンタイルフレームレートで60fpsを大きく上回っており、快適なプレーを実現。1920×1080ドットになると、1パーセンタイルフレームレートは140fps弱に達し、コアなゲーマーでも満足のいく性能を発揮している。

 続いて「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大になるよう設定しゲームをプレー。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。ゲームの仕様上、300fpsがフレームレートの上限になるのだが、ZEFT R61SBAは2560×1440ドット以下の解像度でその300fpsにほぼ張り付いた状態となった。3840×2160ドットでも、最小フレームレートは250fpsほどと非常に高く、快適にプレーできることは誰の目にも明白だ。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」の結果も見ておこう。ここでは、「ウルトラプリセット」を選択したうえでベンチマークを実行している。カプコンが示す指標では、スコアーが2万以上で「非常に快適にプレイできます」とされているが、ZEFT R61SBAは3840×2160ドットでもそれを満たしており、プレーに問題はなさそうだ。ちなみに、3840×2160ドットにおける平均フレームレートは79.6fpsと、その画面は非常に滑らかだ。

「モンスターハンターワイルズ ベンチマーク」の結果

計測時のフレームレート

 「ファイナルファンタジー XIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」でもZEFT R61SBAの結果は優秀だ。ここでは、「最高品質」を選択してベンチマークを実施しているが、ZEFT R61SBAは1920×1080ドットでは4万を超え、3840×2160ドットでも1万7000台のスコアーを発揮している。

「ファイナルファンタジー XIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果

計測時のフレームレート

 スクウェア・エニックスが示す本ベンチマークに関する指標では、スコアーが1万5000以上で最高評価とされているが、ZEFT R61SBAは3840×2160ドットでそれを満たしている点は立派だ。

 最後にゲーム以外のパフォーマンスとして「PCMark 10」の結果もチェックしておこう。ここでは、無償版でも利用可能なPCMark 10“無印”のテストを実施しているが、ZEFT R61SBAの総合スコアーは1万以上とかなり高め。

 スコアーの詳細を見ると、Digital COntent Creationが2万を超えており、動画編集やフォトレタッチといったコンテンツ制作で高性能が期待できそうだ。また、アプリケーションの起動やWebブラウジングといった基本性能を知るEssentialsや、Officeアプリケーション性能を確かめるProductivityでもスコアーは1万を超えており、さすがCPUに「Ryzen 9 9950X3D」を採用しているだけあって、ZEFT R61SBAはゲーム以外の用途でもまったく抜かりはない。

ゲームはもちろんそれ以外のさまざまな用途でも活躍
この高性能で60万ほどの価格はお買い得

 以上のテスト結果を見ても明らかなように、ZEFT R61SBAのゲーミング性能はかなり優秀だ。とくに3840×2160ドットでも快適にゲームがプレーできる点に魅力を感じる人は多いのではないだろうか。

 もちろん、1920×1080ドットにすると高フレームレートが得られ、FPSやTPSで活躍することは間違いない。ZEFT R61SBAの価格は税込みで62万6780円と決して安くはないものの、ゲーム以外の性能も申し分ない出来でるあることを踏まえると、かなりお買い得ではないだろうか。

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