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ケースはASUSの「AP201」、CPUはCore Ultra 7 265Fを採用

ゲーム性能はしっかりしてても大きいのはイヤ! そんな希望を叶えるRTX 5070のゲーミングPCがコチラ!

2025年05月13日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

提供: セブンアールジャパン

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モンスターハンターワイルズはフレームレートも温度も安定動作
配信想定ならメモリー増設も要検討

──実際にこのZEFT Z55IGを動かしてみてCPUやGPUの温度はどの程度でしたか?

中條拓海氏(以下、中條氏):室温が23度の状況において、フルHDで「モンスターハンターワイルズ」(以下、モンハンワイルズ)を1時間プレーしてみました。ゲーム中、OBSも同時に起動していたのですが、CPUの温度は80度ほど、GPUの温度が60度ほどでそれぞれ推移しました。ですので、熱に関してはかなり安心して使用できる構成に仕上がっていると思います。

中條氏によると、ZEFT Z55IGでゲームをプレーしてみても、CPUやGPUの温度はそれほど高くならなかったという

──リテールクーラーでも十分温度は抑えられていますね。

中條氏:はい。リテールクーラーで大丈夫かどうか気になる方もいらっしゃると思いますが、ゲームプレー中でも80度程度にまでしか上がらないので、まったく問題ありません。ただ、あえて欠点に触れると簡易水冷クーラーなどに比べるとどうしても動作音が聞こえてくるといったあたりでしょうか。ですが、ヘッドセットをしていると聞こえないレベルですし、高音や低音といった不協和音はまったくありません。

──実際にプレーしてみてパフォーマンスについてはいかがでしたか?

中條氏:DLSS 4のフレーム生成を有効にしなくても、フルHDであればモンハンワイルズは144fps程度のパフォーマンスを発揮しました。また、解像度を高めても、フレーム生成を利用すれば、プレイアブルなパフォーマンスが得られると思います。ですので、価格的にもかなり選びやすいモデルになっているのかなと自負しています。そのほか、今回のモデルはシステムメモリーが32GBなのですが、OBSで録画を行なった状態でモンハンワイルズをプレーすると、25GB程度のメモリーを使用したので、そういった用途を考えているお客様はメモリー容量を増やしたほうがいいかもしれません。

中嶋氏:僕は自作PCユーザーとしてもう古い世代なので、システムメモリーが7GBも余ってると感じてしまうのですが、配信を行なうといった用途では64GBに増設したほうがいいかと思います。

──ZEFT Z55IGのカスタマイズ性が高い点は、BTOのベースモデルといった用途でも需要がありそうですね。

中嶋氏:そうですね。今回は価格を32万9780円と、比較的購入しやすいモデルに仕上げました。予算に余裕があるのでしたら、CPUやCPUクーラー、GPUなどをBTOで幅広くカスタマイズする際にZEFT Z55IGは魅力的な存在だと思います。ハイエンドなパソコンがほしいという方で、コンパクトなサイズの製品をお探しであれば、ZEFT Z55IGからカスタマイズを行なってみてはいかがでしょうか。

ハイエンドユーザーに対してもBTOに豊富なラインナップを用意し、柔軟に対応できる点もZEFT Z55IGの魅力の1つだと話す中嶋氏、真重氏、中條氏

ミドルレンジ層に向けたモデル
マザーボードはB860M Pro RS WiFiを選択

──ZEFT Z55IGはどういったユーザーに向けたパソコンになるのでしょうか?

中嶋氏:わりとミドルレンジの層に向けたモデルとなります。Core Ultra 7 265FとRTX 5070という“7”という1つのワードでまとめた製品です。ゲーミングというとAMDさんのRyzenの人気が高まっているのですが、その中でもインテルのCore Ultraシリーズも根強い人気を誇っています。そういった方は、マザーボードにはインテル Z890チップセット搭載モデルではなく、インテル B860チップセットを採用した価格が幾分か抑えられたモデルを選ぶ傾向があります。そのため、ZEFT Z55IGではマザーボードにASRockさんの「B860M Pro RS WiFi」を選択した次第です。

背面に用意された各種インターフェース。USB 3.2 Gen2x2 Type-Cのほか、USBは計7基用意されている

一方こちらはフロントパネルの各インターフェース。USB Type-Cも備えており、使い勝手は上々だ

──ZEFT Z55IGは電源に定格出力が850Wのものを搭載していますが、RTX 5070の推奨は650W以上だと記憶しています。かなり余裕を持たせた構成ですね。

中嶋氏:はい。正直、定格出力650Wでも動作は可能です。今回850Wのモデルになった理由の1つは、AP201の白色に合わせてホワイトモデルにこだわった点。もう1つがATX 3.1に準拠している点も考慮に入れました。そうすると、定格出力650Wのモデルは選択肢があまりなく、ZEFT Z55IGでは850Wのものを採用したというわけです。ちなみに、探せば定格出力750Wでも該当するモデルもあるのですが、850Wのものとあまり価格差がないため、余裕を持たせるために850Wモデルを搭載したという理由もあります。

電源はケース前面に配置される特殊な構造。背面から電源ケーブルを取り回すようになっている

──ありがとうございました。

 AP201は横幅205mmと若干広めながらも、高さは350mmしかなく、その外観はかなりコンパクト。それでいてZEFT Z55IGはゲームが快適にプレーできるパワフルな性能を備えており、机上でスペースをあまり必要としない点は魅力的だ。

 デザインも白色でまとめられており、かなりスッキリした印象だ。また、ZEFT Z55IGは将来的なアップグレードを視野に入れた拡張性もしっかりと用意されており、長年に渡って使用できるあたりも、ユーザーにとってありがたい。コンパクトなゲーミングパソコンを探しているのであれば、このZEFT Z55IGは有力な選択肢といっていい。

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