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旅の達人が伝える! スマートトラベラーへの道 第94回

バルセロナの街角で“あの名シーン”を思い出す……

「スパルタンX」ガチ勢が10年で完成させた聖地巡礼マップを見て欲しい

2025年04月23日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス/ASCII

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 1888年にバルセロナで開催された第1回スペイン万国博覧会のランドマークのためにつくられた、巨大な入場門です。珍しいレンガ造りで、幅は23メートル、高さは約30メートルほどあります。シウタデリャ公園から歩いて5分くらいの場所なので、アクセスもしやすいです。

意外に大きくて、近くで見ると迫力があります

 同じく、カーチェイスシーンで映り込むコロンブス像です。中は展望台になっていて登れるとのことですが、自分はまだ中に入ったことはありません。

大航海時代の探検家クリストファー・コロンブス(1451年-1506年)

新大陸アメリカを発見したクリストファー・コロンブスの像です

●スペイン村の名シーンはファンなら見逃せない!

 バルセロナ中心地の南西に位置する小高い丘"モンジュイックの丘"にあるのは、スペインの文化などを伝える野外博物館、通称「スペイン村」です。

 このエリアは作中の色々なパートで使われていて、映画序盤13分あたりからのフードカー「スパルタン号」でジャッキー・チェンが乗り付けています。スケードボードで注文をとったり、暴走族とバトルするシーンはここで撮影されています。

ジャッキー・チェンの華麗なスケボーテクが撮られた広場が、スペイン村にあります

映画開始1時間あたりでユン・ピョウが大ジャンプのアクションを披露するシーンが撮られた場所です

サモ・ハン・キンポーが水を飲む噴水(映画開始59分あたり)もスペイン村にあります

●画像検索で発見!知られざるロケ地たち

 あまり情報がないスポットについては、映像内に映っているちょっとした風景の特徴を見つけ、Googleの画像検索で探していきました。

 たとえば、夜の街に「スパルタン号」を停めてフード販売をするシーン(開始26分あたり)。ここでは29分31秒あたりに一瞬映る銅像で検索し、スペインの劇作家である「アンヘル・ギメラの像(Monument a Angel Guimera)」であると判明しました。

 実際に現地に行って見ると、作中ではでかでかとあった三菱のネオン看板こそありませんでしたが、アーチ状のトンネルになっていそうな建物などがあり、確かに映画のシーンのおもかげを辿ることができました。

サンタクルス・デ・テネリフェのギメラ劇場前のギメラ像。この銅像がロケ地特定の決め手となりました

 またユン・ピョウの父親役が入院しているという病院の設定シーンも、Googleの画像検索で特定しました。映画に映る特徴的な池をたよりに検索したところ、市内で最も古い庭園のある「ラベリン・ドルタ公園」だと判明しました。

 ユン・ピョウがヒロインを誘おうとするもタクシーで去られてしまうといったシーンなどでも使われています(開始18分あたり)。

この欧風なデザインの池で検索してみると、見事にヒット!

ラベリン・ドルタ公園を入った先にも、印象的なシーンのロケスポットがありました

●苦労して特定!アパートの飛び降り&洗車シーンの舞台

 映画「スパルタンX」で有名なシーンと言えば、ジャッキー・チェンとユン・ピョウが住んでいるアパートの2階から飛び降りるアクションでしょう。このアパートを探すのは、思いのほか難航しました。まず見つけたのは、このアクションのあとスパルタン号を洗車するシーンです(5分30秒あたり)。背景に、特徴的な外観をした教会が映っています。

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