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MCP対応のエージェントモードを全VS Codeユーザーに提供開始

“Vibe Coding”を推進するGitHub Copilotの大型アップデートまとめ 標準外のモデル利用に制限も

2025年04月10日 07時00分更新

文● 福澤陽介/TECH.ASCII.jp

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 GitHubは、2025年4月4日(米国時間)、Microsoftの創業50周年に合わせて、GitHub Copilotにおける複数のアップデートを発表した。

 MCP(Model Context Protocol)に対応したGitHub Copilotの「エージェントモード(Agent Mode)」をすべてのVisual Studio Code(VS Code)ユーザーに提供開始。「コードレビュー」と「Next Editコード提案」の機能も一般提供を開始している。

 また、ベースモデル以外の基盤モデル利用に制限を設ける「プレミアムリクエスト」を導入、それに伴い新プラン「Pro+」も追加している。

MCP対応の「エージェントモード」を全VS Codeユーザーに提供開始

 エージェントモードは、GitHub Copilotが自然言語で与えられたタスクを理解して、目標達成まで複数ステップにわたり処理を実行するモードだ。コードの生成・修正やターミナル操作、テストやそれに伴う修復(自己修復)などを自律的に実行、複数ファイルにまたがる修正にも対応する。さらに、AIと外部ツールやアプリ、データソースをつなぐMCPサーバーにも対応しており、エージェントモードで実行できるタスクを拡張可能だ。

 これにより、より直感的な指示でコードの生成や修正などを依頼することができ、AIコーディングツールを前提とした「バイブコーディング(Vibe Coding)」の推進につながる。Vibe Codingとは、「雰囲気に身を任せて、コードの詳細に気を払わず、“自然言語だけで指示をして”コーディングする」手法。OpenAIの共同創設者である、アンドレイ・カーパシー(Andrej Karpathy)氏が提唱している。

  現時点で、エージェントモードで選択できる基盤モデルは、Claude 3.5、Claude 3.7 Sonnet、Gemini 2.0 FlashおよびGPT-4oとなっている。

モードを切り替えることでエージェントモードを利用できる

「GitHub MCPサーバー」のパブリックプレビュー

 ローカル環境で動作する「GitHub MCPサーバー」のパブリックプレビューを開始した。上記で触れたように、MCPはAIと外部システムの接続を標準化したプロトコルである。

 GitHub公式のMCPサーバーを利用することで、MCP対応のLLMツールに、GitHubの機能(リポジトリやコードの横断検索、Issueの管理、Pull Requestの作成など)を追加できる。

「コードレビュー」と「Next Editコード提案」の一般提供開始

 「コードレビュー」は、GitHub Copilotのエージェントに、基本的なコードレビューを任せる機能だ。パブリックプレビュー開始からわずか1か月余りで、すでに100万人以上の開発者が利用しているという。

 今回、一般提供を開始したことで、すべての有償ユーザーが利用可能になった。現時点でサポートしている言語は、C#、Go、Java、 JavaScript、Markdown、Python、Ruby、TypeScriptとなり、現在、C、C++、Kotlin、Swiftがパブリックプレビュー中だ。HTMLとtxtも近日中にサポートされる。

GitHub Copilot コードレビューが一般提供開始

 また、既存のコードを修正する際、変更内容から予測して、次に修正すべきコードを提案してくれる「Next Editコード提案(Next edit suggestions)」の機能も一般提供を開始した。

「プレミアムリクエスト」の導入と新プラン「Pro+」の追加

 エージェントモードやチャット、コードレビュー、Copilot Extensionsの利用を対象として、ベースモデル(現在はGPT-4o)以外の基盤モデルの利用に制限が設けられた(有償ユーザーのベースモデルの利用は無制限)。プランごとに設定された「プレミアムリクエスト」の回数内で利用できる仕組みで、モデルの性能によって消費されるプレミアムリクエストの回数が異なる。

 GitHub Copilot Proでは月300回まで(2025年5月5日から)、GitHub Copilot Businessは月300回まで(5月12日から19日の間から)、GitHub Copilot Enterpriseでは月1000回まで(5月12日から19日の間から)で設定。プレミアムリクエスト開始までは無制限で利用できる。なお、無償版のGitHub Copilotも月50回までは利用可能だが、ベースモデルであっても回数を消費する。

 プレミアムリクエストの導入に伴い、プレミアムリクエストを月1500回まで利用できる新プラン「GitHub Copilot Pro+」が用意されている。なお、従量課金によって追加でプレミアムリクエストを購入することや(1回あたり0.04ドル)、コスト管理のために利用上限を設定することも可能だ。

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