このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第528回
上位モデルと同じCPUとAIで超強まった「Google Pixel 9a」は約8万円が安く感じる
2025年04月10日 22時00分更新
グーグルが約8万円の手頃なAIスマホ「Google Pixel 9a」を発売します。従来のAシリーズから進化したポイントや、上位Pixel 9シリーズとの違いについて実機でレポートします。
より高性能になった新Aシリーズ
サイズも大型化した
Google Pixel 9a(以下、Pixel 9a)は最新のAndroid 15を搭載する、グーグル純正スマホのスタンダードモデルです。128GBのモデルが7万9900円、256GBモデルが9万4900円(Googleストア価格)。2024年5月に発売したPixel 8aよりも7300円ほど値上がりましたが、ハードウェアとAIの進化を惜しみなく投じながら、ギリギリ8万円以内に踏みとどめたグーグルの心意気に感謝したくなるほど、完成度が高いスマホです。
Pixel 6aから続いてきた象徴的な背面のカメラバンプが、Pixel 9aで消失しました。デュアルレンズカメラの張り出しはほぼありません。ケースを付けなくてもテーブルの上にフラットに置けました。今回は新色アイリス(薄紫色)の端末を試しましたが、シンプルなのに存在感もあるデザインに心躍らされます。
一方で、6.3型のActuaディスプレーを搭載するPixel 9aは、同じ6.3型のPixel 9よりも本体サイズがわずかに大きめです。重量も約185gあるので、手に持つと大きさを実感します。実はPixel 8aの重量も約189g、Pixel 9は約198gもあるので、重さはさほど変わらないのですが、6.3型のiPhone 16 Proに比べると同じ画面サイズなのに大きいなあという印象を持ってしまいます。
Pixel 9aはHDR表示にも対応する有機ELディスプレーを採用しています。HDRコンテンツを表示した時のピーク輝度は最高1800ニト、屋外ピーク輝度は最大2700ニトに到達します。映像は明るく色鮮やか。屋外でYouTubeやNetflixの動画が快適に視聴できました。
ディスプレー周囲の黒い縁(ベゼル)がPixel 9よりもやや太めですが、Pixel 9と比べて画質が劣る印象はありません。
さらに表示するコンテンツに応じて、60~120Hzの間でリフレッシュレートを可変する「スムーズディスプレー」も必要に応じて使えるので、ウェブページのスクロール表示もチラつきが抑えられます。これほどリッチなディスプレーを搭載しているのであれば、大きさも含めてPixel 9aは視覚的なユーザー体験を重視したのだと納得もできます。

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